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2011/05/03

2つの卒業 その1 デジハリ

気づいてみればゴールデンウィークだ。新年度が始まって1ヶ月が過ぎた。

3月から4月にかけ、例年なら桜の開花の気配にワクワクしつつ、
「新しい年度が始まる」という高揚感でいっぱいになる。
1年のうちで最も好きな季節だ。

だけど今年は大地震によって年度末の行事の予定が狂い、
何よりも日々震災や原発事故のニュースに触れながら非日常的な気分のまま時間が過ぎて行き、
いつもの春の気分にはなれない春だった。

それでも、4月になってから迎えた2つの「卒業」でやっと、
去年とは違う毎日を送っているという実感がもてるようになってきた。

卒業したのは、専門学校と『そめけん!』。
どちらも去年の春から1年間ほど私の生活の中の大きな部分を占めていた要素だ。
今日は専門学校のことについて少し振り返っておこうと思う。


この1年間通っていたのは、専門スクールのデジタルハリウッド
「本科Webクリエイティブ専攻」というコースだ。

平日日中に授業があるので、通うには会社を辞める必要がある。
一部上場企業を退職し、11年のキャリアを中断して専門学校に通うなんて、
一般的には「このご時世にもったいない!」ということになる。
実際言われることもあったけど、そう言うのは私のことをよく知らない人で、
勤めていた会社の、特に同世代の同僚なんかには、
「分かる!」とか「うらやましい」という感想が多かった。
年代的にも、色々変化している会社の状況的にも、
キャリア方向性について考えさせられる時期なのだ。きっと。

それでもやっぱり、入学を決めるときは迷った。
一番迷ったのは、学校って必要なのか、独学でもいいんじゃないか、という点だった。

そもそも学校に行こうと思ったきっかけは、今後のキャリアの方向転換を考えたから。
今までの経験で得てきたスキルを武器に行ける方向は、WebやITに強いジェネラリスト。
このまま行くとマネジメントっぽい仕事の比重が高くなってきそうなんだけど、
私としてはサービスの企画とか設計とかデザインとかの細かいところにずっと関わっていたい。
それができるのはWebの制作会社だと思ったんだけど、転職するにはスキルが足りない。
(もちろん未経験のデザイナー見習いとしてバイトから始める、とかはあるんだけど、
それは今までの経験が活かせなくてもったいないし、この歳で体力的にも辛い)

で、しばらく悶々とした後、スキルが足りないなら身につければいいんじゃん、と思い立つ。

方法としては、学校にいくか独学か、働きながらか辞めて勉強に専念するか…。
少し前の私だったら、「働きながら独学で」なんて考えてそうなんだけど、
体力的にも仕事の量的にも「ながら」だと中途半端にしかならないという現実を
直視できるようになった今日この頃…。
何よりも30代になってからの方向転換なので、短期集中で効率良く学んで、
早いところ次の仕事を始めたいと思った。
また、学校では技術そのものを教えてもらえるということの他に、
業界の情報に接したり人とのつながりができるというメリットがあるので、
1年間は情報収集やコネクション作りにいそしみながら、
その後の作戦を考えよう、という結論を出した。

で、1年間学校に行ってみた結果、
独学ではなく学校で、働きながらではなく会社を辞めて学ぶことにして正解だったと思う
(途中からちょっと仕事を始めたけど、昨年度中はあくまで勉強メインだった)。

学校に行くと、「課題」という形でスモールステップでスキルを鍛えていくことができる。
私が独学でやったら、最初から自分が作りたいものをつくろうとし、
スモールではなくラージなステップを踏もうとして途中で挫折擦る可能性が高い…。
学校の場合、それを作りたいかどうかは関係なく、強制的に、
最初はIllustratorで何かをトレースする課題から始まって、次はPhotoshopも使って
グラフィックデザイン的なことをやって、もう少したったらHTMLとCSSで簡単なサイトを作って…、
という感じで少しずつ進んでいく。
「課題」が出たらきちんと取り組んで、小さくてもしょっちゅうアウトプットすることで、
人に見てもらうこととかひと通りのプロセスを経験することが勉強になるし、
自信にもつながるということが分かった。

あとはやっぱり、学校に行けば仲間ができる、というのは大きい。
ここまで同じ方向を向いてやる気がある人が集まっている状況って、これまでの
学校体験の中でも初めてのレベルだった(ドロップアウトしてく率の高さも初めてのレベルだったけど)。
クラスのメンバーは大学出てすぐとか、そうじゃなくても20代の生徒がほとんどで、私は最年長。
マジでジェネレーションギャップを感じることもしょっちゅうだったけどみんな仲良くしてくれたし(笑、
最近の若者の様子を日々間近に見られる状況も貴重だと思ったり…。
卒業を迎え、彼らはこれから業界に入っていって、きっとそれぞれに活躍するはず。
そう遠くない日に仕事でタッグを組む日を楽しみに、私も頑張っていこうと思う。

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