こちらのブログ、長らく放置しておりましたが、正式に更新を終了します。
そして、新規一転「おーぷんlog2」というのを始めました。
Webデザインのこととか、フリーランスな生活のこととかを書いていくと同時に、Twitterを使ったライフログの公開も試みてたりします。
よろしければ、新しいサイトもご覧ください。
先日はデジハリを卒業したことを書いた。
2つの卒業式その2 デジハリ
もうひとつの卒業はUstream番組『そめけん!』の終了だ。
昨年4月からお盆と年末年始と大地震の後以外は毎週1回配信し、
今年は4月19日の第45回目で最終回となった。
当初の企画はさておき結果としては、毎回ゲストをひとり招いて
その方の活動や研究内容についてトークするというのが『そめけん!』の番組の型となった。
そのため常に、ゲスト探しとアポ取りと、そのゲストによって決まるテーマに関する予習とに追われてあっという間に一週間が経つ。
振り返ってみると、それを一年間も良く続けたな、と思う。
一年で終了することを最初から決めていたわけではないのだが、
個人的には冬頃から、そろそろ終わりか…、と思っていた。
この頃には,少なくともマーケティングに関わる人やWeb業界の人など、
『そめけん!』の視聴者として想定されるような人たちの間ではソーシャルメディアというものがかなり「普通のもの」となった。
『そめけん!』がやっていた
番組を存続させるのであれば、ビジネスにおいてソーシャルメディア活用を成功させるための、より細かくて具体的な内容に突っこんで行くか、
または、まだ世間に沢山いるソーシャルメディアに触れていない人たちに対してソーシャルメディアの価値を伝え、始めるための丁寧なサポートをするような内容に変えていく、とかが考えられたと思う。
でも、その頃私も含めたスタッフの中に、『そめけん!』というメディアを使ってどうしても○○をやりたい! という熱意とか使命感みたいなものは無かった。
だったら、無理に続けることはなくて、それぞれが今やりたいと思っている次のことにシフトして行った方が良いと思った。
逆に、(たった1年前なんだけど)始まったばかりの頃はまさに「ソーシャルメディアって何?」「どんな可能性や危険性があるの?」ということを追究したいという気持ちをスタッフみんな持っていたと思うし、とにかく色々なゲストを招いていろんな角度から「ソーシャルメディアとは何か?」を考えてみるという内容に価値があったと思う。
また、Ustreamというメディア自体もそらのさんの「だだ漏れ」中継で少し有名になってきたくらいの時期。
ゲストの方々にも、Ustreamで配信、ということだけでも興味を持って来てもらえたような気がする。
そういう意味で、『そめけん!』は始めた時期がすごく良かったのだ。
「こういうコンテンツ面白いよね」と思いついてパッと立ち上げる身軽さがすごく大事だということを改めて実感した。
とは言え、私はあくまで誘われたからのっただけで、
巻き込んでくれる人がいなかったら、こんなにもソーシャルメディアのことを考える1年間を過ごしていないだろう。
過去を振り返ってみても、私はかなり運良く、時宜を得た動きに巻き込まれているような気がする。
新卒で入ったメーカーでは、情報システム部門に配属された。
最初はコンピュータなんてほとんど興味がなくて、とっても不本意な配属だった。
だけど時期的にはどんな仕事にも「IT」が無視できない要素になっていくときだったので、情報処理やネットワークについて学ばざるを得ない状況に投げ込まれたのは、今思えばラッキーだった。
そうじゃなければ、今頃私はIT音痴のアナログ人間を自称していたかもしれず、今みたいにWebサービスの開発やデザインに関わることにはならなかっただろう。
これは一例にすぎず、何となく巻き込まれてやってみたら結果として大切なことを学んだ、ということが自分には多いようだ。
そして、この「巻き込まれ力」というのは意外と自分の強みかもしれないと最近思い始めた。
0を1にするパワーや身軽さを持つのは難しいんだけど、0.5くらいのところで声をかけてもらって、それが面白そうと思えれば、頑張ってお力になりますよ!みたいなそんなスタンス。
仕事でも、自分が面白いと思った色々なプロジェクトをサポートするフリーランスという道を選んだのは、自分のこういう特徴がみえてきたからなのかも。
そんな気づきを与えてくれた、『そめけん!』の卒業なのでした。
先月最終回を迎えたばかりの『そめけん!』ですが、実は明日一瞬復活します。
映画『SP』のTwitter担当である伊尾喜さんと、デジハリ大学院修了生の伊藤さんを迎え、『そめけん!』45回の配信の中でも非常に盛り上がった「SPスペシャル」の第2段をやっちゃおうということになりました。
配信は5月7日(土)19時から。
配信URL
『SP』のTwitterコミュニケーションはほんとにすごいです。
きっと面白くてためになる思うので、お時間ある方はぜひご覧ください。
気づいてみればゴールデンウィークだ。新年度が始まって1ヶ月が過ぎた。
3月から4月にかけ、例年なら桜の開花の気配にワクワクしつつ、
「新しい年度が始まる」という高揚感でいっぱいになる。
1年のうちで最も好きな季節だ。
だけど今年は大地震によって年度末の行事の予定が狂い、
何よりも日々震災や原発事故のニュースに触れながら非日常的な気分のまま時間が過ぎて行き、
いつもの春の気分にはなれない春だった。
それでも、4月になってから迎えた2つの「卒業」でやっと、
去年とは違う毎日を送っているという実感がもてるようになってきた。
卒業したのは、専門学校と『そめけん!』。
どちらも去年の春から1年間ほど私の生活の中の大きな部分を占めていた要素だ。
今日は専門学校のことについて少し振り返っておこうと思う。
この1年間通っていたのは、専門スクールのデジタルハリウッド
「本科Webクリエイティブ専攻」というコースだ。
平日日中に授業があるので、通うには会社を辞める必要がある。
一部上場企業を退職し、11年のキャリアを中断して専門学校に通うなんて、
一般的には「このご時世にもったいない!」ということになる。
実際言われることもあったけど、そう言うのは私のことをよく知らない人で、
勤めていた会社の、特に同世代の同僚なんかには、
「分かる!」とか「うらやましい」という感想が多かった。
年代的にも、色々変化している会社の状況的にも、
キャリア方向性について考えさせられる時期なのだ。きっと。
それでもやっぱり、入学を決めるときは迷った。
一番迷ったのは、学校って必要なのか、独学でもいいんじゃないか、という点だった。
そもそも学校に行こうと思ったきっかけは、今後のキャリアの方向転換を考えたから。
今までの経験で得てきたスキルを武器に行ける方向は、WebやITに強いジェネラリスト。
このまま行くとマネジメントっぽい仕事の比重が高くなってきそうなんだけど、
私としてはサービスの企画とか設計とかデザインとかの細かいところにずっと関わっていたい。
それができるのはWebの制作会社だと思ったんだけど、転職するにはスキルが足りない。
(もちろん未経験のデザイナー見習いとしてバイトから始める、とかはあるんだけど、
それは今までの経験が活かせなくてもったいないし、この歳で体力的にも辛い)
で、しばらく悶々とした後、スキルが足りないなら身につければいいんじゃん、と思い立つ。
方法としては、学校にいくか独学か、働きながらか辞めて勉強に専念するか…。
少し前の私だったら、「働きながら独学で」なんて考えてそうなんだけど、
体力的にも仕事の量的にも「ながら」だと中途半端にしかならないという現実を
直視できるようになった今日この頃…。
何よりも30代になってからの方向転換なので、短期集中で効率良く学んで、
早いところ次の仕事を始めたいと思った。
また、学校では技術そのものを教えてもらえるということの他に、
業界の情報に接したり人とのつながりができるというメリットがあるので、
1年間は情報収集やコネクション作りにいそしみながら、
その後の作戦を考えよう、という結論を出した。
で、1年間学校に行ってみた結果、
独学ではなく学校で、働きながらではなく会社を辞めて学ぶことにして正解だったと思う
(途中からちょっと仕事を始めたけど、昨年度中はあくまで勉強メインだった)。
学校に行くと、「課題」という形でスモールステップでスキルを鍛えていくことができる。
私が独学でやったら、最初から自分が作りたいものをつくろうとし、
スモールではなくラージなステップを踏もうとして途中で挫折擦る可能性が高い…。
学校の場合、それを作りたいかどうかは関係なく、強制的に、
最初はIllustratorで何かをトレースする課題から始まって、次はPhotoshopも使って
グラフィックデザイン的なことをやって、もう少したったらHTMLとCSSで簡単なサイトを作って…、
という感じで少しずつ進んでいく。
「課題」が出たらきちんと取り組んで、小さくてもしょっちゅうアウトプットすることで、
人に見てもらうこととかひと通りのプロセスを経験することが勉強になるし、
自信にもつながるということが分かった。
あとはやっぱり、学校に行けば仲間ができる、というのは大きい。
ここまで同じ方向を向いてやる気がある人が集まっている状況って、これまでの
学校体験の中でも初めてのレベルだった(ドロップアウトしてく率の高さも初めてのレベルだったけど)。
クラスのメンバーは大学出てすぐとか、そうじゃなくても20代の生徒がほとんどで、私は最年長。
マジでジェネレーションギャップを感じることもしょっちゅうだったけどみんな仲良くしてくれたし(笑、
最近の若者の様子を日々間近に見られる状況も貴重だと思ったり…。
卒業を迎え、彼らはこれから業界に入っていって、きっとそれぞれに活躍するはず。
そう遠くない日に仕事でタッグを組む日を楽しみに、私も頑張っていこうと思う。
2010年の3月末で会社を辞め、それから一年が経った。
(正確には在籍期間は4月末までなんだけど、3月末日に仕事納めをして一ヶ月有休にさせてもらった)
あっという間だったような、でももう毎日会社に行く生活にはとても戻れないような…(笑
この一年は、自分が想像していた以上に変化が大きく、アクティブに活動する年になった。
当初は、専門学校で集中的に学びつつ、卒業後の戦略を練る一年間というのをイメージしていたのだけれど、
それに加えて予想外に大きな位置を占めたのが『そめけん!』の活動。
たまたま退社の直前に「4月からこんなことを始めようと思ってるんだけど…」と誘われ、週1回Ustreamでしゃべるくらいなら…、と軽い気持ちで参加することになったのだが、それは意外と負担の大きい活動だった。
といっても最初にイメージしていたよりも大きかったということで、それを補って余りあるリターンが得られたと思っている。
リターンの内容は大きく三つ。
ひとつはソーシャルメディアに関する知識と実践のチャンス、ふたつめはたくさんの人との出会い、三つめに自己紹介ネタ(名刺に書いておくとネタになる、みたいな)だ。
さらに想定外だったことは、少しずつではあるがフリーランスで仕事を始めたこと。
いずれフリーでとは考えていたけれど、思っていたよりも早く始めることになった。
夏頃から以前いた会社から声をかけてもらい、新しいサービスの立ち上げプロジェクトで企画やシステムの仕様策定、開発マネジメントの一部を手伝うことに。
最初は「辞めた会社の仕事ってどうなのよ」と迷うところがあったんだけど、やってみたらとてもやりがいがあって面白い。
会社に勤めていると、主な担当業務から組織の行事の準備だとかまで、大変多岐に渡る仕事をすることになる。その中には面白いこともそうじゃないことも、得意なことも不得意なこともある。
その様々な種類の仕事の中で、今委託されてやっているようなことは、自分が好きでかつ得意な(=貢献できる)仕事であることに改めて気づくことができた。
また、在宅で仕事することも自分には合っているようだ。
今後もこういった種類の仕事を柱にしつつ、専門学校で学んだことを活かしてクリエイティブという面をもう少し広げていければいいな、と少し先のビジョンが見えるようになってきたのは大きな収穫だった。
そして外部的な大変化が、一年間の終りにやってきた大地震。
幸い自分にも家族にも何事もなかったけれど、毎日被災地の惨状を見聞きし、買い占め騒動や計画停電や原発事故の不安などで生活や仕事に多少影響を受け、自分も世の中も何か考え方や行動をシフトしていかざるを得ない時がきたと感じている。
Webという領域では、たくさんのクリエイターたちにより、TwitterやGoogleのAPIなどを用いた被災者や私たちの役に立つサービスが次々と提供された。
そういう風にスキルを使えるっていいな、と思った。そして、何か自分もできることをしなくては、と。
そう考えていた矢先、『そめけん!』のメンバーが発起人の一人となって「被災地をメディアでつなぐプロジェクト 笑顔311」というプロジェクトが立ち上がった。
立ち上げのミーティングにUstreamで参加してみたら、被災地との連携をつくったり実際に行って支援したり、それらの情報をUstreamで流したり、といった人たちがいるんだけど、情報をテキストにしてWeb上にまとめていく、という人員が足りないことが見えてきた。
なので、その後すぐにメールしてプロジェクトに参加させてもらうことになった。
「ここに自分のできることがある」と、とても自然に感じられたのがうれしい。
今年度は、この『笑顔311』の活動にコミットしつつ、フリーランスのクリエイターとしての基盤作りに注力するつもり。
とはいえまた一年後には、今は想像もしていないような活動にどっぷり浸っているかもしれない。やるべきと思ったことをできる柔軟さを求めてフリーになったので、それは望むところです。
これまでお世話になった方々も、これから出会う皆さんも、どうぞよろしくお願いします。
※学校のことを全然書かなかったけど、やはり生活の大きな部分を占めていたし、そこでの出会いも大きかった。
でも、震災の影響でまだ卒業式や卒業制作の発表を終えていないので、まだ終わった感じがしていない。だから学校のことについては、その辺りがひとだんらくついてからあらためて…。
2010年文化庁メディア芸術祭に行ってきました。
国立新美術館ができてそこでやるようになってから毎年観に行っているのですが、こんなに充実した内容がタダで観られるなんて素晴らしい、といつも思う。
毎年観てると時代性みたいなものも感じられて面白いです。
今年心に残った3点、Youtubeの映像とその場で観るのと全然違うんですが、たまたま3つとも動画があったので紹介します。
これは理屈抜きに惹きつけられたり驚かされたりした。
映像において音というのがとっても重要なんだな、と改めて感じました。
ブーン、ブツッという音と画面上の横のラインがブラウン管を想起させるんだけど、実際にはデジタルの映像というのがなんだか不思議。
これって果たして「メディア芸術」なの??と思ったけど、誰でもできそうだけど今まで見たことないステキな世界に素直に浸ることができました。
これで子どものワークショップとかやったら楽しそうだなぁ。
このYoutubeの動画だと全然その世界観が伝わらないけど…。
ドイツの作品で、作者自体が「The Men In Grey」を名乗っている。
これは「The Men In Grey」のウェブサイトがあり、そこで作品である映像も見られる。
今のインターネット社会の情報セキュリティって大丈夫なの?といううっすらした不安を具体的なストーリーにして炙り出すような作品で、他のアート部門の作品に比べるととっても分かりやすい。
最後の方のカフェでノートPC開いて仕事したり談笑したりする人たちが出てくるところとか、スタイリッシュな映画みたいで好きです。
その他
今年からメディア芸術祭はUstreamを大活用してますね。
デジタルステージの平野さんがプロデューサーとなって大学生の有志を集め、事前にUstreamのやり方のワークショップなんかもして、芸術祭が始まってからは毎日学生たちが中継してます。
今日も会場奥にしつらえられた小さなステージでは、エンターテイメント部門審査委員の内山 光司さんが受賞作品の解説をされてました。
他に、受賞者自身のトークなど、これまでの全ての映像はアーカイブされているらしい。これってすごく貴重な記録ですよね。
他の展覧会でもこういう試みが増えていくといいなぁ。
かなり間があいてしまいました。
今私は、専門学校の卒業制作に取り組み中で、かなり苦しみながらも充実した日々を過ごしてます。
もう、卒業制作のことだけにどっぷり浸かって過ごしたいけど、そうもいかないのが大人の毎日。わかっちゃいるのですが、やっぱりどうしても、それ以外のことはちゃちゃっとできなくなっている今日この頃です。
そんなわけで、『そめけん!』の記録も途絶えておりました(言い訳~)。
でもその3回の放送は大変おもしろいものだったので、これはやっぱり記録に残しておかなきゃね、ということで、メモしておきます。
それぞれのUstreamアーカイブはこちらから。
第37回(ゲスト:永上裕之さん テーマ:ソーシャルメディア時代の恋愛(特に非モテについて))
第38回(ゲスト:干場英男さん、境治さん テーマ:映画『ソーシャル・ネットワーク』)
第39回(ゲスト:イケダハヤトさん テーマ:イケダさんの著書『フェイスブック 私たちの生き方とビジネスはこう変わる』、これまでとこれからの活動など)
この3回の放送は、永上さん(@egachan)とイケダさん(@IHayato)が20代、境さん(@sakaiosamu)が40代、干場さん(@hhoshiba)が70代と、とっても幅広い年代の方達との対話になりました。
(ちなみに、たなかさんがお休みだったので代打で番組進行のパートナーをしてくれた小林君も20代、私は30代です)
もともと、干場さんくらいの年代の方はソーシャルメディア、ひいてはインターネットに対してどういう認識や関わりをもっておられるのだろう、ということがとても気になっていたのですが、干場さんはビックリするくらい新しいものに対しての好奇心が強くてフットワークが軽く、平均的な70代のお考えを聞く相手としては適さない方でした(笑 同窓会などに行っても、かつての旧友たちはほとんどインターネットなど使っていなくて孤独だ、というエピソードは伺えましたが)。
その代わり、映画『ソーシャル・ネットワーク』の感想をきっかけに、アメリカがいかに才能ある若者に期待をかける社会で、頭脳で勝負していくことのできる国かといったことなど、興味深いお話を聞くことができました。
途中で出てきた「Facebookはリア充のサロン」という言葉は至極納得。ご覧になっていた方もそうだったみたいで、そのキーワードがたくさんTweetされていました。
境さんも非常に若々しくて情熱のある方で、それはブログのたくさんの記事からも伝わってきます(元はプロのコピーライターだけあって、とっても読みやすい文章に感動しました)。
『ソーシャル・ネットワーク』という映画の観かたも今後の日本の展望についても干場さんとは意見が異なるところがあって議論は白熱していたのですが、その一方でお互いを尊重しあう関係なんだな、ということが感じられる良い雰囲気の対話でした。
お二人がそれぞれ『ソーシャル・ネットワーク』について書かれているブログはこちらです。
2011-01-26 - hhoshibaの日記 映画『ソーシャル・ネットワーク』にまつわる感想:「宇宙の中心は勇気だ」part2
起業ってロックンロールなのかもしれない〜映画『ソーシャルネットワーク』〜 - クリエイティブビジネス論!〜焼け跡に光を灯そう〜
また、『そめけん!』の放送の後、境さんのもとに集まって勉強する会「境塾」のFacebookページで続きの議論がかわされているのも大変刺激的です。(そして続きの議論をまた『そめけん!』で放送するとかしないとか…)
さて、若者チームのひとりめ、「えがちゃん」こと永上裕之さんですが、私はずっと彼の勢いのあるトークに押されっぱなしでした。
というか、煙に巻かれっぱなし?どこまでが真実がよく分からない…(笑)
でも、「非モテSNS」のようなコミュニティを作ることで、みんなが寂しくないインターネットを作りたい、という言葉は結構本気を感じました。
Facebookとは正反対の匿名で非リア充のためのSNS「非モテSNS」ですが、頻繁にオフ会を開催し、そこでカップルも誕生しているそうです。
「非モテSNS」に参加している同士という連帯感とか、だからこそ自分を飾らなくて良いという安心感みたいなものが良い出会いにつながるのかもしれないですね。
そういう人たちがちゃんと出会えるきっかけが作れるのが、インターネットの良いところだと思います。
まだ若いのに何かとお騒がせなえがちゃんですが、実際に会ってみるとなんだか憎めない明るくてパワフルな人でした。その魅力で、これからも色んな人を巻き込んで面白いことをやっていくんだろうな、と期待してます。
もうひとりの若手イケダハヤトさんは、『そめけん!』が始まって何ヶ月かは毎月1回「海外のそめ」というコーナーを担当していただいていました。
今回も相変わらず、海外の新しいサービスの話をとっても楽しそうに語っていました。
特に、これからは「所有」じゃなくて「共有」の時代だ、というのは自分の実感として強く感じているようで、そのための様々な魅力的なサービスを明日発売の初の著書『フェイスブック 私たちの生き方とビジネスはこう変わる』の第4章でも色々紹介しているそうです。そしてこの4章こそがイケダさんおすすめの箇所だとか。
特に印象的だったのが、車なんて欲しいと思わない。必要なときに使えるようにシェアすれば十分。これからは所有していることはむしろカッコ悪いと言われるようになるんじゃないか、というイケダさんの言葉に、大学生の小林くんも大いに同意していたことです。
私が大学生だったときって、男子は車欲しがってたけどなぁ。やっぱり時代は変わってるんだな…。
でも、最近よく聞く「若者がモノを買わなくて困る」という論調よりは、「持たないことがかっこいいということになるんだ」というのはよっぽどポジティブで良いと思いました。
また、最近結婚したというイケダさんは奥さん大好きを公言する愛妻家。
奥さんと一緒にいたいから家で働けるようになりたいのだとか。
ソーシャルメディアの活用だけでなく、ライフスタイルの面でも新しいやり方を切り開いていくとともに、その文才でワカモノの考え方を上の世代に伝える架け橋になっていく人なんじゃないかと思います。
2月5日(火)21時から、記念すべき40回目の放送はソメ研代表 デジハリ大学院の荻野健一客員教授が登場! ソーシャルメディアで街を劇場空間化する企てについて語ってもらいます。デジタルサイネージや地域活性化に興味のある方にぜひご覧いただきたいです。
★『そめけん!』を放送しているソーシャルメディア研究会のtwitterアカウントはこちら。
http://twitter.com/_someken/
ハッシュタグは #someken です。
★Facebookページはこちら
http://www.facebook.com/someken
TwitterやFacebookでご意見、ご質問、歓迎します!
前回の『そめけん!』は、デジハリ大学院より2人の女性をお迎えして、「ARG」をテーマにしつつ、女子トークとなりました。
Ustreamの録画はこちら
放送の前の週末に映画『ソーシャル・ネットワーク』が公開されましたが、TwitterのTLなどを見る限り、なかなかの評判ですね。
プログラマーという人種がとてもかっこ良く見える映画ということで、システム系の職業の男性は彼女を連れて行くといいよ〜、なんて話になりました。
私としては、Twitterなどソーシャルメディアにあまり触れていない人があの映画を見たときはどういう感想をもつのかな、というのが気になります。
もうひとつ、ウェスティンホテルのレストランで働いていた大学生のアルバイト従業員が、サッカーの稲本選手とモデルの田中美保さんがデートしていたことをTwitterで暴露した、という事件も取り上げました。
このニュースは、稲本選手の交際よりもそれを暴露したアルバイト学生への批判がニュースになったという感じで、こういう事件をきっかけに企業の危機意識も高まっていくんでしょうね。
私は先日北海道の美瑛町で行われた、子どもがインターネットを安全に使うための保護者向けのセミナーで話をさせてもらったのですが、その準備で最近の中学生のブログを見るとAKB48なんかの写真がぺたぺたと大量に貼ってあるのが多くて、本人がファンであるということもあるんだろうけど、写真を貼ることでブログへの訪問者を増やしたい、という動機があるんじゃないかな、と思いました。
後者のニュースについては、そういったブログと同様に、暴露話を投稿することでちょっと注目を浴びたい、という意識が働いたんじゃないかなぁと考えたりしました。
ゲストはデジハリ大学院メディアコミュニケーションラボより、池田奈美さんと二宮美樹さんにゲストに来てもらいました。
二人は、昨年12月に「ドミノ・ピザ×グーニーズ」プロモーションイベントの企画・運営をしました。
メディアコミュニケーションラボがARG実証実験研究「ドミノ・ピザ×グーニーズ」プロモーションイベントをサポート|デジタルハリウッド大学院
どうしてドミノ・ピザとグーニーズなのかというと、ドミノ・ピザは日本上陸25周年、グーニーズは日本での公開から25周年、そして映画の中にドミノ・ピザが登場するという縁があるんですね。
イベントに「ARG」という手法を使うことを提案したのは、メディアコミュニケーションラボからだったそうで、映画会社の方とドミノ・ピザさんとに「ARG」とはなにか、どういうイベントになるのかを理解してもらうのもなかなか大変だったようです。
「ARG」とは何か、それは番組の中でふたりが詳しく説明してくれていますが、Alternate Reality Game(代替現実ゲーム)の略で、まず、映画などフィクションの登場人物がいかにも現実世界に存在するかのような形で何かが起こる(例えば物語のキャラクターからのメッセージが現実世界で発見される、キャラクターの関わる事件が(それらしく作られた)ニュースサイトやブログで語られている、キャラクターがTwitterでつぶやいている、など)。
それをきっかけに謎解きなどの形でイベントをしかけ、参加者はキャラクターが提示する手がかりや参加者同士の情報共有などを元に何らかの解決にむけて行動する。また、ゲームを仕掛ける側は、参加者の反応に対応しながら柔軟に物語を進めていく、というのがARGの特徴のようです。
プロモーション目的の場合は、その過程でバズを起こしたり参加者のファン意識を高めたり、という効果を狙うことが多いようです。
今回のイベントの場合だと、ドミノ・ピザのお客さんを巻き込んでゲームでゲットしたピザのクーポン券でピザを食べてもらうと共に、「グーニーズ」という映画を懐かしく思い出してもらったり、新たに知ってもらう、という効果が生まれたようです。
ゲームのシナリオを作るのが大変だったということですが、「グーニーズ」の主人公であるマイキーが、大人になった2040年の世界から2010年のあなたにアクセスし、宝探しの協力を依頼してくるという設定で、ゲームの参加者は「私が助けたマイキー」という感じで「グーニーズ」という映画に特別な思いを抱くようになるようです。
この話は、これまで『そめけん!』で伺ってきた様々な成功事例に通じるところがあるな、と思いました。
最近であれば映画『SP』ではTwitterで制作過程を公開し、ファンは一緒に映画を作っているような感覚を共有することで、いっそう愛着のわく映画になったという事例がそうですね。
「ラブ度」の高いコミュニティを作るのに、楽しく参加感のあるイベントやコミュニケーションをしかけていくというのは、今後とても有効だと思いました。
メディアコミュニケーションラボでは、「21世紀新聞社」という架空の新聞社を設定し、そのニュースサイトを作成しました。
今回のイベントでは、その新聞社で働くアリスというオリジナルキャラクターを作り、その女の子が「グーニーズ」のマイキーからの連絡を受けとったということで物語の進行役を担っています。(アリスのTwitterアカウント)
この設定は「グーニーズ」以外のARGにも適用できるように考えられたとのことなので、ぜひ第2弾、第3弾のARGイベントも期待したいです。
1月25日(火)21時からは、ソーシャルメディア時代の恋愛をテーマに、今どきの若者の恋愛のお作法や悩みなどを探りたいと思います。
ゲストは、「えがちゃん」こと永上裕之さん(@egachan 、ホットココア社長、非モテタイムス運営など)とデジタルハリウッドの大学生。
周囲は既婚者が増えて、恋愛話とはしばらく遠ざかっているので、どんな話が飛び出すのか楽しみです〜^^
永上さん参考リンク)
ホットココア社長日記
非モテタイムス
えがちゃん.net
★『そめけん!』を放送しているソーシャルメディア研究会のtwitterアカウントはこちら。
http://twitter.com/_someken/
ハッシュタグは #someken です。
★Facebookのファンページはこちら
http://www.facebook.com/someken
TwitterやFacebookでご意見、ご質問、歓迎します!
今年1回目の『そめけん!』のゲストは、キャスタリア株式会社の山脇智史代表にゲストに来ていただきました。
キャスタリア株式会社では、新しい学習スタイル「ソーシャルラーニング」をというコンセプトで、インターネット、ソーシャルメディアを使って学ぶ意欲のある人が、自由にかつ深く学ぶことができるためのプラットフォームを提供しています。
「iUniv」というのがキャスタリア株式会社で提供しているサービス。
ここには各国の大学やそれに準ずる教育機関がYoutubeやiTunesに公開している講義動画が見られるようになっています。(トップページを見ると英語ばっかりのように見えますが、日本の大学のものもあり)
動画を見るだけであればYoutubeでも可能ですが、iUnivが面白いのは、個人が、そして学習者同士が相互に情報交換することで、より学習を深めるためのしかけがあること。
そのしかけのひとつは、動画に「ふせん」(iUnivの中では"Fusen"という名前でその機能が提供されている)がつけられること。
大事だと思ったところに、その動画の開始何分何秒後かという時間の情報と自分が書いたメモが残せる。
Ustreamでも録画された動画の特定の時間にマークを付ける機能がありますが、動画のコンテンツがどんどん増えるであろう今後、教育コンテンツに限らずこの機能は必要になっていきますよね。
また、iUnivが「ソーシャルラーニング」のツールとなるしかけとしては、iUnivで会員登録した人同士がフレンド登録して学習状況を共有しあったり、コンテンツを見たという学習の状況や、Fusenに書いたことをTwitterやFacebookに流せるといったことがあります。
Twitterなどである人の発信する情報(どんなものが好きか、どんなニュースに反応しているかなど)により、その人のことをより深く知り親近感が沸くきっかけになったり、アンテナの向きが似ている人をフォローすることでどんどん有用な情報が入ってきたりする、ということを多くの人が実感していると思います。
山脇さんは、「学習」に関しても、学習している内容やFursenの情報を公開されることがその人に対する理解を深めたり、自分に有効な情報を得るためにはとても有用だということを強調されていました。
その点は私もとても共感しました。
が、学習するというのは自分の知らないことを知るためにやることなので、知らないことを露呈させるのを躊躇しちゃうこともあるかも。
「あいつFusenにこんなことかいてるけど、ぜんぜん理解が間違ってるよ・・・」ということもあるでしょう。
でも、恥を捨てて人に聞いたり、間違えつつもやってみることが一番勉強になるんですよね~。
だから、自分のためと思ってどんどん情報公開したほうがいいんじゃないか、山脇さんの熱い語りにそう思わされました。
あと、Web制作の勉強などしていると特に思いますが、いろいろ試行錯誤してわかったことや躓くポイントなどをわかりやすくブログにまとめて公開してくれているのとかって、本当にありがたい。
iUnivでも、自分より少し先に同じ動画を見た人が残してくれている評価だとかメモだとかが役に立っていくんだと思います。
私としては、Web2.0といわれるようになった時代から始まっている、不特定の、あるいはソーシャルメディアでつながったユーザー同士で成り立つ互助的作用みたいものがとても好きなので、「ソーシャルラーニング」のお話、とてもわくわくしました。
次回といっても今夜なんですが(汗
1月18日(火)21時からは、デジタルハリウッド大学院の池田さんと二宮さん(両方女子!)を向かえ、昨年末にドミノ・ピザさんとコラボレーションした映画「グーニーズ」のARGキャンペーンのお話を聞きます。
お楽しみに!
★『そめけん!』を放送しているソーシャルメディア研究会のtwitterアカウントはこちら。
http://twitter.com/_someken/
ハッシュタグは #someken です。
★Facebookのファンページはこちら
http://www.facebook.com/someken
TwitterやFacebookでご意見、ご質問、歓迎します!
そろそろお正月気分から抜けださなきゃ、という時期ですが、年賀状をデザインしたので公開します。
といっても、誰かに出したものではなく学校に展示するために提出したもの。
そういえば今年いただいた年賀状は、お子さんにウサギの耳のついた帽子をかぶらせた写真が多かったなぁ…。
イラレでそれらしい線の感じを出すのが意外と手間でしたが、鳥獣戯画のウサギさん、改めてよく見ると可愛いカットがいっぱいで和みましたよ〜。
ちなみに鳥獣戯画の全体の絵は、Wikipediaの「鳥獣人物戯画」ページにある「外部リンク」の項目から見られます。
2011年です。明けましておめでとうございます。
よく朝礼でのお話とか訓話みたいな場で聞く話に、「木こりの寓話」があります。
森で木こりが一生懸命木を切っているが、斧の刃が錆びているために仕事の進みが遅い。
人から「斧の刃を研いだら?」とアドバイスされるのだけれど、木こりは「今日1日で20本切らなきゃならないのに研いでる暇なんかない!」と、その錆びた斧で仕事を続けようとする、という話。
リンカーンの発言で、「木を切り倒すのに6時間もらえるなら、私は最初の4時間を斧を研ぐことに費やしたい」というのもあるそうです。(参考:エイブラハム・リンカーン - Wikiquote)
なんでいきなりこんな話かというと、昨年の冬ころからDreamweaverの調子がおかしくなっていて、コードビュー」でCtrl+Fキーで「検索」をしようとするとその瞬間にフリーズするようになってしまいました。
ちょうどJqueryなんかをたくさん触っている時で、バグ探しのときなんかに文字列の検索ができないととても不便! で、必要なときはわざわざ全文テキストエディターにコピーして検索したりしてました。恐ろしく非効率…。
ググッてみても、同様の不具合は見つからず、とりあえずDreamweaverの再インストールをしてみるしか無いのかと思っていたのですが、なんだか面倒でそのまま年を超えてしまったわけです。
そして、冒頭の木こりの寓話の教訓。
新年のこの機会に、まずは環境を綺麗にしてバリバリ制作に励もう!と思い直し、やっと重い腰を上げました。
私は昨年CS4 Master Colectionを買って、その後CS5にアップグレードしたのですが、アップグレード後はCS4とCS5が両方存在する状態になってそれも目障りであったので、まずはCS4のアンインストールもすることにしました。
これまたどうして今までやっていなかったかというとCS4を削除することでCS5側に何か影響があったら嫌で、その辺りのことを調べるのが面倒だったから。
が、ここはありがたい事に先人がいらっしゃいました。同じくMac環境での体験記で、Adobeに問合せまでされているので信頼できます。
SEO対策は魚釣りに似ている CS5アップグレード後のCS4の削除方法
私の場合、上記の方法でCS4をすべてアンインストールした後、illustratorとBridgeだけCS4が残ってました。
多分、CS4を購入する前にillustratorを体験版で使っていたのが原因だと思われます。
CS4のインストーラーの他にillustrator CS4のアンインストーラーが独立してあったので、それを使ってアンインストール作業をすると、illustratorとBridgeも綺麗になくなりました。
CS4をアンインストールした後、試しにDreamweaver CS5を起動して検索時のフリーズ問題を確認してみましたが、やっぱりフリーズしてしまいました。
そこで、Dreamweaver CS5をアンインストールして、再度インストールしました。これは思った以上に簡単でした、
アンインストール方法は、CS4のアンインストールと同じく、アプリケーション>ユーティリティ>Adobe installersフォルダにあるCS5のインストーラーをダブルクリックし、そこであにんすトーラー対象としてDreamweaverのみチェックします。
また、ここでは「環境設定を削除」は未チェックに。
アンインストール後、CS5のDVDからDreamweaverのみ再度インストール。
シリアルNoは以前入力したものが残っていたので、ボタンをクリックし、途中DVDを2枚目に入れ替えるだけで再インストール完了しました。
時間は10分超えましたが。
再インストール後、Dreamweaver CS5を起動してみると、以前に設定していたサイトの定義などはきちんと残っていました。
肝心の「検索」の操作ですが、見事、フリーズしなくなりました! よかった!
さあ、これで作業場の整理は終わり、2月の卒業制作提出に向けてがんばるぞー。