41 posts categorized "そめけん!"

2010/06/09

『そめけん!』6月8日第9回放送しました

昨日、6月8日はあの秋葉原殺傷事件からちょうど2年が経った日でした。
秋葉原にある『そめけん!』を放送しているスタジオに行く途中、事件が起こった交差点に献花台が作られ、多くの花束が備えられているのを見て、当時の驚きとなんとも言えない気持ちを思い出しました。
犠牲者の方のご冥福と、あのようなことが二度と起こらないことをお祈りします。

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昨日の『そめけん!』、冒頭の「そめニュース」のコーナーではいつも世間のソーシャルニュースに関するニュースを取り上げるのですが、昨日は来週の『そめけん!スペシャル』の告知をさせていただきました。

そう、来週は「スペシャル」と称し、いつものスタジオを出て渋谷のUstreamスタジオから2時間+αの拡大版でお送りするのです!
うれしいことに、デジハリの杉山学長、ヒマナイヌの川井拓也さん(実はデジハリ大学院時代の私の担当教官!)、ホットリンク社長の内山幸樹さん、アーティストのJulieさん、八谷和彦さん(Post Petの生みの親!)、ジャーナリストのチバヒデトシさんなどなど、バラエティにとんだゲストの方々のご出演が決まり、進行役の田中さんと私はちゃんとまとめることができるのかちょっと不安ではありますが、きっと放っておいても皆さんそれぞれに面白いお話をしてくださるでしょうw

一昨日デジハリ大学院の方からプレスリリースも出していただきました。
このリリースに書いてある内容以外に、「プレ放送」として17時頃から放送を始める予定です。
このプレ放送では、「そめチャレ」コーナーでおなじみの小山典子ちゃんの新しいユニット「魔界少女拳」のパフォーマンスや、セカンドライフを使った実験的な放送、前回ゲストで出ていただいた「mixiアプリをつくろう!」の著者 神部竜二さんとのトークを予定しています。

お時間があれば、ぜひ17時頃からゆるくお付き合いくださいませ。

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「そめトーク」のコーナーは、慶応義塾大学の武山政直先生に来ていただきました。

武山先生は都市とメディアをテーマに学生さんたちと色々な研究・実践をされていて、昨日はこんなものをご紹介頂きました。


まちのキモチ

Mirai Tweet Lab

ARG実験「シモキタストーリー」

「まちのキモチ」や「Mirai Tweet Lab」はネットを使ってみんなの気分や未来に関する考えを投稿してもらうことで集合知を生み出す、という方法がとても今風なのと、学生さんが学校内だけでなく地域の人やTwitterで参加するいろいろな立場の人と交わることで新しいコンセプトを生み出していくというのが素敵です。
自分が学生の頃を考えると、社会人の意見を聞くというのはなかなかハードルの高いことだったと思いますが、武山研究室の学生さん達はソーシャルメディアを上手く使いつつ、地域にも入り込んで、うまくプロジェクトを進めているなぁと感じました。

後半は、下北沢の街中で行われたARGの話で大変盛り上がりました。
ARGとはAlternate Reality Game(代替現実ゲーミング)の略で、私の理解ではオリエンテーリングを謎解きなどのストーリー仕立てにしておもしろくしたもの、という感じです。
「シモキタストーリー」では、下北沢の「天狗まつり」を題材に事件の謎解きをするというストーリーで20人程がゲームに参加したそうで、話をきいているととても面白そう。

下北沢に限らず、うまくその場所に合ったストーリーを作れれば、いろいろなところでできるね、ということで田中さんは「鉄道でやろう!」と熱く主張(笑

実は田中さんは事前に「武山先生は鉄ちゃんに違いない」と予想していたのです。
その根拠は、武山地理学を専攻されていたから。田中さんも学生時代地理学をやっていて、地理をやっている人はみんな鉄道好き、の法則があったそうです。
残念ながら武山先生は鉄ちゃんではなかったのですが、鉄道ARGは確かにいろんなドラマが作れそうでいいですよね。
後でTwitterの投稿を見ると、武山研究室の中には鉄道好きの学生さんもいるみたいなので、ぜひ実現してもらいたいです。

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<次回放送>
来週は「そめけん!スペシャル」。開始時間が早いので要注意! 
6月 15日(火)20時から約2時間
http://www.ustream.tv/channel/someken

内容についてはプレスリリースをご覧ください。
ご意見、ご質問は 
Twitter のハッシュタグは #someken で!

2010/06/02

『そめけん!』6月1日第8回放送しました

はやいもので、『そめけん!』の放送を始めてから2ヶ月がたちました。

昨日で8回目の放送だったのですが、相変わらずゲストの方には多方面からきていただいて、「ソーシャルメディア」の裾野の広さを感じます。
※今回、Ustreamのサーバートラブル(?)により、残念ながら録画は残されていません。(6月2日加筆訂正)

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昨日は冒頭に、先日もうひとりの番組パーソナリティ田中さんと行ってきた「三田の家」でのインタビュー映像を流しました。
最初は次回のゲストである慶應大学の武山政直先生へのインタビュー。
大学の教室を離れ、街中のコミュニティスペースでいろいろな人と出会いながらオープンに学べる三田の家や、都市とメディアを切り口にしたご自身の研究についてご説明いただきました。

次に、「moboff(モバフ)」というサービスを手がけるニコラス・コレニさんへのインタビュー。
レンタルオフィスというサービスそのものはこれまでにもありましたが、オフィススペースと一緒に提供されるクラウドサービスがとても使いやすそう(クラウドで提供される機能にはなんとMS Officeも含まれている!)というのと、何より新しいのはオフィスを利用する会員のコミュニティを作って、そこから新たなコラボレーションが生まれることを目指しているところ。
ソーシャルメディアも盛んに活用されているということなので、ニコラスさんにもいつかゲストにきていただきたいと思います。

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小山典子ちゃんの「そめチャレ」コーナーでは、先週の放送時に告知したアクトリーグのファンサイトのトップバナーの募集について。
残念ながらまだ応募がないそうで、田中さんから、募集についてもっとユーザーと継続的にコミュニケーションをとらなきゃ!とダメだしを受ける典子ちゃん。

確かに、募集要項はこちらに書いてあるものの、先週の放送を見ていた人でないとどんなデザインを期待しているのか、採用されたらどんな特典があるのか伝わりにくい感じなので、Twitterやブログを駆使してアピールしていった方がよさそう・・・。

採用された場合の特典のひとつ「ぐわしライダーず 特別イベントご招待」ですが、楳図かずおの漫画をモチーフにした女の子二人のユニット「ぐわしライダーず」は昨日名称変更を言い渡され、正式には「魔界少女拳」となるそうです。
昨日の放送後にテスト的に撮影した映像を見せてもらったのですが、美少女二人が不協和音で大合唱、かなりシュールで笑えました。この撮影現場に行けるなんて、ファンにはたまらないと思いますよ〜。

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「そめトーク」のゲストは「mixiアプリをつくろう!」の著者神部竜二さん。


実は、神部さんと田中さんと私、昨年の後半は毎週のように会っていて、一緒にmixiアプリを作っていました。
仕事でもなんでもなく、自主的に「やってみたい」と思った人が何人か集まってやったプロジェクトで、苦労しつつもできあがったのが、「マイミク適職診断」というmixiアプリです。

mixiやっている人は、ぜひ使ってみてください↓
マイミク適職診断
Tekishoku

神部さんはこの「マイミク適職診断」以外にも、早くからたくさんのmixiアプリを手がけ、そのノウハウがついに本になったというわけです。

このmixiアプリは、「オープンソーシャル」といういろいろなSNSが共通で採用している仕様で作ることができます。GREEやモバゲーなんかも、オープンソーシャルでアプリが作れるそうです。
SNSの友だち関係を利用したゲームなど、ついつい気になってしまって、私の周りでもmixiのゲームにはまっている人がいっぱい。モバゲーやmixiアプリをきっかけに、ネット上ででゲームをするという人がとても増えた気がしますよね。

所属されている株式会社スパイスボックスでは、mixiアプリを使った企業のプロモーションも提案することが多いということで、従来のキャンペーンサイトとこういったソーシャルアプリを利用したものとどう違うのか、神部さんに聞いてみました。
そこで例として教えてくれたのがauのスマートフォン「IS series」のキャンペーンで作られた「IS Parade」。

Isparade
これ、自分のTwitterのIDを入力すると、自分とフォロワーのアイコンのパレードが始まります(画像はキーワードに「#someken」と入れてみた)。
自分が先頭になってフォロワーを引き連れたり、フォロワーたちが自分をかついでくれたり、まさに私が主役!という気にさせてくれる楽しいしかけ☆

神部さんいわくこの「自分が参加している」感が正にポイントで、これまでの企業の広告というのは芸能人を使ってキラキラした世界を表現し、消費者はそれを見て何かを感じる、という構図だったのが、ソーシャルアプリを使うことによって、自分がその世界に入り込み、新しい関係づくりができるということが新しいと。
うーん、確かにそうですね。ゲームみたいに何回もログインするものはもちろんのこと、このIS paradeだって、まあ1回しかやらないかもしれないけど芸能人が出てくるキャンペーンサイトよりはじっくり、かつうれしくなりながら見ますよね。
そこでセンスのいいことをやられたら、今までより少し、その企業のファンになったり・・・。

ただ、mixiでゲームといっても企業色の強いものは面白くなく感じることも多いし、思わずファンになってしまうようなセンスの良いアプリというのはまだまだ開拓の余地があるように感じます。
ソーシャルアプリ、きっとこれから盛り上がっていくと思うので、神部さんの活躍を期待してます!

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<次回放送>
 6月 8日(火)21時から約1時間
 
http://www.ustream.tv/channel/someken

ゲストは慶應大学の武山政直先生です。ネットの集合知でこれからどんなことが起こりうるか、最近話題のARGってどうなの?といったことをお伺いしたいなー、と思ってます。
ご意見、ご質問は 
Twitter のハッシュタグは #someken で!

2010/05/26

『そめけん!』5月25日第7回放送しました

昨日の『そめけん!』(Ustreamアーカイブはこちら)では、「そめニュース」コーナーでSkypeで生インタビューという新しい試みをしました。

第3回目の放送にゲストできていただいた内山幸樹さんが先週末に「ハッピー大仙人プロジェクト」という挑戦を始められ、ぜひそれを応援したいと思い、当日急遽インタビューさせていただくことになりました。

そのプロジェクトとは、内山さんの人生の成幸(”成功”ではなく)を応援する、という署名を3日間で1000人分集めるということ。それが達成できたら以下のことをやります!と宣言されました。

今問題になっている、宮崎の口蹄(こうてい)疫問題に関して、
今週末に、私自身が実際に宮崎に行って、
マスメディアを通さず、自 分の目線で僕たちに何ができるのか?を見極め、
私がこの15年で培ったITの技術・ノウハウと、人脈を利用して、
現地の状況、何が課題な のか、何ができそうなのかを発信し、そして私ができることを実行します。

詳しい内容と現時点での結果については内山さんのブログをご覧下さい。

    【宣言】1000名の署名を集められたらこれをやります!内山からのお願い

    【結果速報】←【宣言】1000名の署名を集められたらこれをやります!内山からのお願い

このプロジェクト、もちろん私も署名に参加したんですが、この時代に、しかもIT企業の社長をされている方が、手描きの署名を集めるというところにびっくりしました。
「RTしてください」とか「専用フォームから入力してください」とかと比べるとかなりハードルが高い。
でもだからこそ、署名が届いたときに伝わる気持ちがあったと思うし、逆に署名の呼び掛けにはソーシャルメディアを大活用されていて、アナログな部分とネットと融合した活動であるところが面白いと思いました。
また、署名が集まったときに協力者へのお返しとして何ができるか、上記の「口蹄疫問題に対して行動を起こす」ということは活動の3日目になって出てきた方針だったのですが、そこに到るまでの過程がブログにかかれていて、それを読むと内山さんにとってのこのプロジェクトの意味みたいなものが見えてきます。それが率直に書かれていることに共感しました。

目標には届かなかったかもしれませんが、きっと何らかの行動を起こされると思いますので、『そめけん!』としてもご協力できることがあればしたいな、と思います。

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昨日は久しぶりに小山典子ちゃんの「そめチャレ」コーナーもありました。

JImdoを使って作っているアクトリーグファンサイトは少しずーつ構造が見え始めている感じ。
昨日はのりちゃんから、このサイトのタイトルヘッダ部分の画像を視聴者に募集するというソーシャルメディアっぽい告知がありました。

詳しくはこちら。
読めるかな? タイトルも入った850×1891ピクセルの画像で6/15までに応募お願いします。タイトルは英語でもカタカナでもひらがなでもいいそうです。
送付方法などもっと詳しいことは、この後 http://actleaguefun.jimdo.com/ で発表予定です。

Funsitekokuchi

それから、「らぶヒゲガール」で有名なのりちゃんは今後「グワシライダーズ」という女の子2人のユニットを結成するらしいです。(謎…)
上記ファンサイトの画像が採用された人には、特典としてアクトリーグにご招待のほか、このグワシライダーズの動画収録の現場に潜入させてもらえるらしいですw

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「そめトーク」はゲストにフリージャーナリストのチバヒデトシ(@chibahide)さんに来ていただきました。


チバさんには、私たちソーシャルメディア研究会が開催しているイベント「ソーシャルメディアとアート」でご登壇いただいており、アートとデジタルのクロスする部分で色々な取材や活動をされています。
昨日も、冒頭にソニーの「make.believe」のキャンペーンイベントにおいてイベントの様子をTwitterでライブで発信し、逆にTwitterでの視聴者の声を会場側につたえるという「ライブツイート」という役割をされていたとか。確かに、これからのイベントではそういう役割の人が必要ですね。

上記は企業のアートイベントですが、美術館などでもソーシャルメディアの活用はとても盛んなのだそう。

昨日は例として以下のような美術館やアート関係者のメディアや試みを紹介していただきました。

・河口龍夫展アカウントhttp://twitter.com/kawaguchitatsuo  
 河口展のレポート(マイコミジャーナル)
 http://journal.mycom.co.jp/articles/2009/10/16/KawaguchiTatsuo/index.html
 これが日本の展覧会としてTwitterのアカウントを持ってコミュニケーションした初期の事例で、その後1年たたずに、他の美術館などでもTwitterの利用がものすごく広がったそう。

・ボストン美術館浮世絵名品展アカウントhttp://twitter.com/ukiyoeten
 こちらは8月からの展覧会のアカウントでまだフォロワー数少ないですが要チェック。
 6月10日の記者発表会はUst中継するそうです。

・森美術館アカウント
 http://twitter.com/mori_art_museum

 南條館長アカウント
 https://twitter.com/fnanjo

 森美術館では開催中の「六本木クロッシング2020展」において、観覧者が作品を写真にとって、それをFlickrに投稿してよい、といったことが実施されているそうです。
 これは超先進的な取り組みですね!

 Flickr:「六本木クロッシング2020展」公式ページ
 http://www.flickr.com/groups/moriartmuseumrx2010

また、「オルセー美術館展」などiPhoneアプリを作っている展覧会、美術館も結構あるみたいで、私も早速使ってみたいと思いました。

お話を聞いていて思ったのは、ソーシャルメディアと美術館のユーザーコミュニケーションというのはとても相性がいいのかも、ということです。
展覧会情報や、アーティストの情報などは企業の商品PRなんかよりもユーザーにとっても「届いてうれしい」情報になりえるし、逆にアート関連の情報は既存メディアでは取り扱いが小さく、かなりアンテナを貼ってないと入ってこない。また、今までだったら自分のアンテナに引っかからないような情報も、Twitterで話題になっていたら行ってみたいな、という気持ちになったり。

チバさんには、次回6月19日の「ソーシャルメディアとアート」にも参加していただきますので、ご興味ある方はぜひこちらをご覧下さい。

 6月19日「ソーシャルメディアとアート」開催概要

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次回は、ゲストに株式会社スパイスボックスのR&D門スパイスボックスラボラトリに所属し、最新の技術を用いたコミュニケーションについて研究、実践中の神部竜二(@rkanbe)さんにおこしいただきます。

神戸さんはmixiアプリ開発の先駆者として、4月に「mixiアプリをつくろう!」という書籍を出版。
次週『そめけん!』では、ソーシャルアプリとは何で、どういったところに可能性があるのか、
初の著書を出すにいたった経緯などをお話いただきます。

ご質問があればぜひハッシュタグ #someken でTwitterに投稿をお願いします。

<次回放送>
 5月 8日(火)21時から約1時間
 
http://www.ustream.tv/channel/someken
 Twitter のハッシュタグは #someken です。よろしく!


2010/05/20

『そめけん!』5月18日第6回放送しました

火曜日の「そめけん!」は、「今週のそめニュース」と「そめトーク」の2コーナー構成でした。
こちらから録画を見られます。

(小山典子ちゃんの「そめチャレ」も予定していたのですが、典ちゃんに急な仕事が入った人のことで残念ながら見送りでした。来週は出てくれるんじゃないかと思いますので、皆さんお楽しみに^^)

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「今週のそめニュース」は当日生まれたフレッシュなニュースを3つ取り上げました。

ひとつめは、ソフトバンクの新製品発表会のこと。
『そめけん!』放送日の日中に開催され、Ustreamでの中継のユニーク視聴者数は8万8,300人のぼったそうです。
「そめニュース」として注目したのは、ソフトバンクが夏モデルとして販売する携帯に、公式のアプリとしてTwitterアプリを搭載するという発表。これはますますTwitterユーザーが増えそうですね。
また、米Ustreamと共同で、アジアでの事業展開を目的とした合弁会社「Ustream Asia株式会社(USTREAM Asia)」を設立することに合意したと発表がありました。詳しいことはまだ分かりませんが、今後の展開に注目です。
参考)ソフトバンクのプレスリリース:USTREAM Asiaの設立とiPhone向け日本語版アプリケーションの提供について

ふたつめは、消防庁がTwitterを使った災害情報の受発信を始めるというニュースです。
消防庁のアカウントは「災害情報タイムライン」で、Twitterの認証を受けた公式アカウントだそうです。
情報発信者の位置情報なども取得すれば、非常に有効に使えそうですし、Twitter上でやり取りすることで(正確性は保証されませんが)行政の対応がオープンになるということにとても意味があると思います。

3つめのニュースは、野村総合研究所が発表した「ソーシャルCRMのロードマップ」を取り上げました。
ロードマップの詳細はリンク先を見ていただくとして、現在企業のソーシャルメディア利用についてはどちらかというと販促やキャンペーンでの利用を念頭に語られることが多い印象です。ですがこのロードマップではソーシャルメディアの黎明期(2010~2011年)、発展期(2012~2013年)は主に顧客サポート業務における利用が進み、普及期(2014~2015年)になってやっと、ソーシャルメディアをマーケティングキャンペーンや販売機会の拡大に利用することが可能になる、と予測しているのが面白いと思いました。
「顧客サポート業務」におけるソーシャルメディアの利用、アメリカの企業の事例などはちらほら聞きますが、日本ではあまり聞いたことがありませんね。もっとそっちの用途で使おうよ!というITコンサル側からの主張なのかな…。

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「そめトーク」のゲストはデジハリ大学院教授の三淵啓二さん。

三淵さんというと、3次元仮想世界「Second Life」の研究と実践で非常に有名な方で、今回の放送でもSecond Lifeの画面を見せながら色々説明していただきました。
放送中、視聴者の方もSecond Lifeにログインして三淵さんのアバターがいる場所に集まってくださり、アバターたちはダンスフロアで踊りまくり、非常に賑やかでした!
Ustreamの画面にはリアルな三淵先生と、Seconr Lifeの中のアバターとが映り、さらにTwitterでもやりとりがあり、いろんな世界が混じってなんとも他レイヤーな放送となりました。

以前から『そめけん!』をご覧になっている方には、なんで『そめけん!』でSecond Life?と思われたかもしれないですが、仮想世界って、「ソーシャルメディア」という言葉が出てくる前から正に「ソーシャルメディア」だったし、今Webで起こりつつあることを先取りしているよね、という話なんです。

既存のメディアや企業ではなくてユーザーが作るコンテンツ、ユーザー同士のコミュニケーションが大きな要素になっているのが仮想世界。これは確かにソーシャルメディア意外の何者でもないという感じです。
また、もう一つ大きな要素としてSecond Lifeには「リンデンドル」という仮想通貨ではありますが、微小決済のしくみが用意されていて、ユーザーは自分の作ったコンテンツを自由に値付けして売ることができるというのも大事な要素だ、というお話でした。
仮想世界以外の状況を見てみると、App Storeで個人がiPhoneアプリを売ることができる、といったようにすこしずつそういうしくみができつつあるのが現在の状況。例えば電子書籍やネット上の映像コンテンツ売買のしくみができれば、出版社や放送局だけでなく個人がごく低額でコンテンツを売ることもできるようになるでしょう。Second Lifeではたくさんのコンテンツを制作し、少額でもたくさんのユーザーに購入されることでかなりの収入を得る人が出たことを考えると、文章を書いたり映像を作ったりして大きな売り上げをあげていく個人も誕生するのかもしれません。

このような状況の中で個人のクリエイターとしてやっていくには、その各個人がマーケティングやコミュニティづくりができる必要がある(いわゆるセルフブランディングの必要性)、というところを深く検討したかったのですが、ちょっと時間切れでそこまで話を進められませんでした。残念…。

あまたある個人クリエイターのコンテンツの中で、自分の作ったものをいかに知ってもらい、欲しいと思ってもらうか、その方法についてはSecond Lifeの事例はとても参考になりそうなので、三淵さんにはそのうちぜひ続きのお話をさせてもらいたいな、と思いました。

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次回放送は5月25日(火)21時からです。
ゲストは、ジャーナリストのチバヒデトシさん。
ソーシャルメディアとアートについて、いろいろお聞きします。

 http://www.ustream.tv/channel/someken
 Twitter のハッシュタグは #someken です。よろしく!


※『そめけん!』をやっているソーシャルメディア研究会では、「ソーシャルメディアとアート」というワークショップをこれまでに2回開催しており、チバさんにはその両方で登壇いただいています。
「ソーシャルメディアとアート」の録画もありますので、ぜひごらんください。
第1回 ソーシャルメディアとアート
第2回 ソーシャルメディアとアート

2010/05/12

『そめけん!』5月11日第5回放送しました

昨晩は2週間ぶりの『そめけん!』放送日でした。こちらのアーカイブから観られます。

配信側としては今までの中で一番もりあがった放送で、一晩たった今も興奮冷めやらない私です(^^;

☆☆☆

まずは第1回放送に出演してもらったイケダハヤトさんとの「海外のそめ」コーナー。
昨日は、先月からFacebookに加わった新機能「オープングラフ」「いいね(Like)ボタン」が今後のソーシャルメディア、Webに大きな影響を与えるだろうというお話をしてもらいました。

※Facebookの変更についての参考記事
 「検索」から「つながり」のウェ ブへ=Facebook公式ブログが新機能を解説【湯川】| Tech Wave

※イケダさんの考えるWebへの影響
 Facebook が実現する「パーソナライズド・ウェブ」

これまで私たちがWebで情報を探すとき、Googleなどで検索して探す(=検索エンジンに評価されているサイトを見る)ことが多かったわけですが、検索エンジンや世の中一般に評価されているということではなく、自分とつながっている人が評価している情報を見に行くことが多くなっていることは、Twitterを使っていても実感してます。Facebookがこの状況を加速するのかも。

Facebookはもしそれが国だとしたら、中国とインドに続き3番目に人口が多いことになると言われるほどポピュラーなサービスになってますが、日本ではまだ一部の人しか使っていないという印象。
でも、この変更によってFacebookに登録していなくてもFacebook外のサイトで「いいね」ボタンやオープングラフを利用したサービスを目にする機会が増えて、日本におけるFacebookの状況も変わってくるかもしれません。また、これを受けてmixiなどは今後どうなっていくのかも気になりますね。

☆☆☆

後半「そめトーク」のコーナーは、田中さんと私とはデジハリ大学院でつながりのある松本さん(@t_matsumoto)と渡邊さん(@fwatanabe)をゲストにお迎えしました。

松本さんは「なまはげ」のおめんで登場!
Guest

おふたりは資源リサイク ルや環境コンサルティング、森林再生などを手掛けるアミタグループで働きつつ、個人の活動としてデジハリ田舎実験室という活動をされてます。
それがきっかけで地域活性化に取り組む秋田市や横手市の皆さんとつながりができたということで、昨日はTwitterによる街おこしに取り込む秋田県横手市のYokotterの活動を紹介してもらいました。

渡邊さんが横手まで出かけてYokotter代表の細谷さん(@hos0327)にインタビューをされたということで、その映像も交えつつ話をしていたところ、Yokotter関連の皆さんからのTwitterでの書き込みが続々と!
その書き込みを見ていても、皆さんが横手市に愛着をもち、Twitterでの交流をとても楽しんでる雰囲気が伝わってきて、一気にYokotterのファンになってしまいました。
なんと今朝にはそれをTogetterでまとめてくださった方もいるので、ぜひ見てみてください。(まとめてくれたのは、横手の方ではないみたい)
 『そめけん!第5回放送のつぶやきをまとめました。』


番組内でも紹介したのですが、「#yokote」とついたTweetを毎日紹介しているYokotterのスタッフブログ「Yokotterのつぶやき」が本当に素敵です。
あるハッシュタグがついた投稿を集めてみせるだけなら機械的にできるのだろうけど、このブログはたくさんある投稿の中から良いものを選んで、コメント付きで載せています。取り上げられた人もとてもうれしいでしょうし、これまでYokotterを知らなかった人がこのブログをみてもなんとなく状況がわかったり役に立つ情報が得られるのです。
また、コメントや、つぶやきをピックアップして紹介する目線がとてもあったかい。

「ソーシャルメディアを地域活性に活用」って「Webを地域活性に活用」とどう違うのか、正直いってよく分からなかったのですが、昨日の放送を通して、すごく納得がいきました。
同じ情報発信でも、新聞社などの大手メディアが伝えるのと、地元の人達が自分の言葉で話しているのを目にするのとでは全然違った近しさが感じられるんですね。
松本さんが、上のブログに取り上げられていた素敵なつぶやきを読んだことで、実際に横手を訪れたときに「あのつぶやきを書いたお父さんがいる街、あの息子が帰ってくる街」という特別な場所に感じられた、という話をしていました。
「消費はモノからコトへ」、「モノとしての価値に加えて物語性(コト)が付加されることで価値の高いブランドが生まれる」なんてことが言われますが、Yokotterの活動は正に横手市の物語を生み、ブランド化に成功している。それに感化された私たちは昨晩、秋田出身者でもないのに「秋田の宣伝番組かと思った」なんて言われるほど秋田について熱く語ってしまったわけです。

こういう取り組み、きっと秋田だけではなく全国のあちこちで生まれているのでしょうし、今後どんどん広がっていくのだと思います。
そうやって魅力的な地域が増えれば、そこに住んでいない私たちにも訪れる楽しみが増えるわけで、とても楽しみです。
とりあえず、私は横手に行ってよこまきを食べたい!

☆☆☆

さて、次回放送は5月18日(火)21時からです。
ゲストは、デジタルハリウッド大学院教授のさん。
ソーシャルメディアとして、仮想世界を取り上げ、仮想商品、仮想通貨など、ソーシャルメディアを通した新しい情報化社会の構造などに ついてお話いただきます。

 http://www.ustream.tv/channel/someken
 Twitter のハッシュタグは #someken です。よろしく!

2010/04/21

『そめけん!』4月20日第3回放送しました

昨日は『そめけん!』第3回目の放送日でした。
放送内容は、こちらから見られます。

昨日は「そめチャレ」コーナーの小山典子ちゃんは、新宿アルタで行われたアクトリーグの様子をUstreamで中継するためお休みで、「そめニュース」とゲストとの「そめトーク」の2コーナーという番組構成でした。

「そめニュース」は、4月12日にあったJimdo創業者の来日イベントでの インタビューとその解説を田中さんより。
このために田中さんと『そめけん!』の超監督は来日イベントに乗り込んでの取材・撮影と、インタビュー映像の編集を頑張りました!
私は昨日の放送中にそのインタービューを初めて見たのですが、英語でインタビューし、さらにまだ発表されてなかった「携帯対応」の予定を聞き出すなど、田中さんの名インタビュアーぶりにビックリです。

Jimdoというのは、2007年にドイツで創業された会社で、同名のJimdoというサービスは、ブログサービスなどと比較してもとても簡単にホームページが作れてしまうというサービスです。

創業者3人はまだ20代〜30代前半ということで、日本でのサービスにも力が入っているみたいで、これからも楽しみです。ドイツ本国では、学生の就職先としても人気なのだとか!

今後のサービスでは、Jimdoのテンプレートを作って配布できるPage Partnerというプログラムが始まったり、Jimdoを使っている人同士フレンド登録をしてつながったり、ソーシャルメディア的な活用にもはずみがつきそうです。


「そめトーク」のコーナーでは、クチコミ分析ツールやエージェントシステムを提供する株式会社ホットリンクの社長内山幸樹さんをゲストにおよびしました。

「クチコミ係長」という企業向けクチコミ分析ツールを開発され、最近では「ブームリサーチ」というソーシャルメディア&クロスメディア分析ツールに技術提供されている内山さんならではの興味深いお話が伺えました。

例えば、ブログやTwitterのクチコミから、企業の商品やキャンペーンの評価をどう分析するか。
ツールを使うと、ある事についてブログなどで語られていることがプラス評価が多いかマイナス評価が多いかある程度自動的に分かるのですが、それはシステムが「良い」「悪い」を表すキーワードを解析して結果を出しているわけです。でも同じ「ヤバイ」という言葉でもプラスとマイナスどちらの意味でも使うよね、それってどうやって判定するの?とかとか…。

Twitterの書き込みで、最近の新しい評価語「△」というのを教えてもらったりしたのも面白かったです^^(「内山△」で「内山さんかっけー(かっこいい)」と読むらしいです。なるほどー)


今回は内山さん効果か視聴者も多く、Twitterで質問や意見もいただきながらやり取りできて、より良い内容になったと思います。(twitterでの書き込みは #someken で検索したら見られます!)
ご参加いただいた皆さま、ありがとうございました!


次回は、ゲストに弁護士の鈴木知幸さんがいらっしゃいます。
知的財産権や著作権に詳しい鈴木さんに、ソーシャルメディア上での著作権の問題などお聞きしたいと思います。
Twitterでの140文字のつぶやきには著作権はあるのか?とか、ご質問があればぜひハッシュタグ #someken でTwitterに投稿をお願いします。

<次回放送>
 4月27日(火)21時から約1時間
 
http://www.ustream.tv/channel/someken
 Twitterのハッシュタグは #someken です。よろしく!



2010/04/14

『そめけん!』4月13日第2回放送しました

昨晩、『そめけん!』の第2回目の放送をしました。
http://www.ustream.tv/recorded/6153821

※『そめけん!』はソーシャルメディア("そめ")を研究する番組として、徐々に盛り上がりつつあるソーシャルメディアのニュースや上手な使い方について、ソーシャルメディアを使ってみんなで考えていこうというもの。毎週火曜日の21時からUstreamを使って放送しています。

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1.そめニュース

先週金曜日の夜中にアメリカで行われたiPhone OS4.0の発表イベントを日本の中学生TehuさんがUstreamで実況中継し、2500人の視聴者を集めた、というニュースを取り上げました。

 その様子はアーカイブにも残っているので、こちらから見られます。
 
  http://www.ustream.tv/recorded/6045223

ちなみに、彼は中学生iPhoneアプリ開発者としても一部で有名で、ASCII.jpにインタビューが乗ってました。
  
中学生iPhoneアプリ開発者・Tehu氏の夢(ASCII.jp)
 
 http://ascii.jp/elem/000/000/507/507806/

Tehuさんはかなり先端を行っている方だと思いますが、まさにデジタルネイティブと呼ばれる世代が実行力をもってどんどん新しいことを始める時代がやってくるのですね。

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2.そめチャレ

小山典子ちゃんがアクトリーグの広報担当としてアクトリーグのファンが集まれるサイトを作りたい、ということで簡単にホームページが作れちゃうサービスJimdoを使ってサイト作成を始めました。

番組パーソナリティの田中さんはJimdoの「エバンジェリスト」に任命されたそうです!Jimdoについては田中さんにおまかせ!ということで、きっと素敵なファンサイトができることでしょう。

また、田中さんはこの放送の前日に来日していたJimdoの創業者たちにもインタビューしていて、その様子も近々お見せ出来る予定です。

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3.そめトーク

ヒットコンテンツ研究所代表、デジタルハリウッド大学院教授の吉田就彦さんに登場していただき、「一億総言いたい病、聞きたい病」について語っていただきました。

個人個人が情報を受発信する時代になって、みんなが「何か価値のあることを言わなきゃ」という脅迫観念にとらわれてるんじゃないか、自分で判断する前に「情報を検索しなきゃ(聞かなきゃ)判断できない」という文化に染まってしまっているんじゃないか、という問題を「言いたい病、聞きたい病」と表現されているのだと理解しました。
AISASじゃなくてASIAS(とりあえず先に検索する)だよね、というような話も飛び出しました。うーん、そうかも。すごく興味があるかどうかに関わらずとりあえず検索しますね。

そういう意味では、私もその病にかかっているひとりですが、田中さんは「聞きたい病」はそれほど重くなくて、自分の感覚で飛び込んでいくタイプみたい…。
私は「趣味=検索」というくらい、事前に調べてから現場に赴いたり人に会ったりするタイプ。それができる現代って、本当に便利だなー、情報があふれるネット大好き!と思っているのですが、ネットの情報に流され過ぎると危険だよ、という警告を受けたような気がします。

確かに、ネットの多数派の意見が自分にとって必ず有用とは限らない、もしかしたら意図的に操作されている可能性もある。そういったものに囚われて見るべきものが見えなくなってしまわないためには、「人間力」が肝心、とのこと。
うーん、深い話になりました。じゃあ、人間力ってどうやって育てるの? 人間力がある人はどういうふうにネットを利用するの?というあたり、時間があればもっと聞きたかったです。

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全体を通して。

2回目だったので、前回以上に課題も見えてきました。

<音の問題>
声が非常に聴きづらかったようです。アーカイブの映像を見る限りはそんなことないかな、と思うのですがリアルタイムで流している時とアーカイブとでは全然違うんですかね?
次回はマイクの使い方等、工夫します。

<Twitterでの意見>
今回もTwitterで意見をもらいながらやっていたのですが、個人的に2つ反省点が。

  • Twitterのタイムラインを読んでますよ、ということを、番組パーソナリティからアピールすることが少なかった。
    例えば「音が聞こえない」などの書き込みは「そのフィードバック、受け止めました」という意思表示がもっと必要だったなぁ、そうじゃないと見ている人には、せっかく言ってるのに伝わっているかどうか分からない、という状態になりますよね。(実際は番組パーソナリティも、撮影しているスタッフも書き込みは見て調整は試みているのですが、テレビ番組じゃないので、もっと「調整している」という裏側が見えてもいいのかも)
  • Ustreamからの書き込みのうち、ハッシュタグ「someken」が付いてない書き込みを拾えなかった。
    私たちはTwitterで「#someken」が入った書き込みだけを見ていたのですが、後で確認したらUstreamの画面から書き込んでくださったTweetの中にはハッシュタグがついていないものもあったので、それに気づかないまま終わってしまいました。書き込んでくれた方に申し訳ない…。
    これはUstreamの設定次第だと思うので次回は改善できるでしょう。

<内容>
終了後もTwitterで意見をいただいたりして、ソーシャルメディアを研究する、ということで期待して見てくださってる人が喜ぶ内容になっているかな、ということを改めて考えました。
実践できるノウハウとか、思わず議論に参加したくなっちゃうような課題、とかを取り上げていくと面白いだろう、と自分では思ってるんですが、ここはまだまだソーシャルメディア研究会メンバーでの検討をしていかなければいけないところです。

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次回は、ゲストにホットリンク代表取締役社長、デジハリ大学院客員教授の内山幸樹さんがいらっしゃいます。
私もデジハリで講義を受けていたことがあるのですが、Webのコミュニティやクチコミの分析などにとても詳しい方で、かつ話が面白いので、すごく楽しみです!

<次回放送>
 4月20日(火)21時から約1時間
 
http://www.ustream.tv/channel/someken
 Twitterのハッシュタグは #someken です。よろしく!

2010/04/11

「ソーシャルメディアとアート」に参加しました

昨日、「そめけん!」を主催しているソーシャルメディア研究会による、「ソーシャルメディアとアート」というワークショップに参加してきました。

まずはソメ研代表の荻野さんより趣旨説明の後、以下のプレゼンテーションがあり、後半は参加者からの質問に対してチバさんと源さんがこたえるという形でディスカッション、という流れでした。

<プレゼンテーション>

  1. ソーシャルメディアを活用した地域活性化研究
    フィールドRPGによる秋葉原活性化 by谷川正継氏(DCM修士 ソメ研メンバー)
  2. ソーシャルメディアとアートの関係性
    メディア芸術祭とiPhoneアプリ byチバ ヒデトシ氏(フリージャーナリスト)
  3. アーティストの活動を促進するメディアとしての役割 by源 光志郎氏(『武楽』代表 )

チバさんは、今年の文化庁メディア芸術祭で、公式のiPhoneアプリ「JMAF navi」や開催中に行われたイベント「ART Apps Collection 」をプロデュースされた方です。
この「Art Apps Collection」は私も見に行ったのですが、すごくおもしろかったです。
そらのさんがダダ漏れされてるので、詳しくはこちらから。
 ケツダンポトフ - メディア芸術祭 『ART Apps Collection』をダダ漏れしました

今回のプレゼンテーションでも、上記イベントで紹介されたアート系アプリの紹介や、六本木アートナイトで開催された「ART Apps Collection + WORKSHOP」のお話をしてくださいました。
六本木アートナイトの方は、
六本木のアートな夜を写真におさめ、一夜だけのiPhoneアプリを作ってみるということを、Twitterで参加者を募って実施されたそうです。
いろいろ調整があって実施できることが決定し、Twitterで告知できたのがイベントの前週くらいだったけれど、当日は関係者以外で28人の参加者が集まり、ソーシャルメディアの力を実感したとか。
こういう内容だったんですね。おもしろそう、私も参加したかったなぁ…。
 よろずもの書き チバヒデトシのブログ: 六本木アートナイトでアートを撮ろう!

あと、チバさんはもともとIT系のジャーナリストとして執筆を続けてきたけれど、最近はITとアートの絡む記事を書くことが増えているそう。
アート関係者の間でTwitterやUstreamなどのソーシャルメディアの活用はとても活発に行われているそう。これまではアートの情報は一部専門誌などに限られていたところが、実はもっとカジュアルに情報共有したい、つながりたいというニーズが、アート関係者の間にあったのかもしれないですね。


源さんからは、日本の伝統芸能をスタイリッシュなパフォーマンスで魅せる新しい技芸『武楽(ぶがく)』の公演を行う「武楽座」の活動を紹介していただきました。
武楽って初めて知りましたが、ビデオを見せていただいてそのかっこよさにびっくり。
和楽器で音楽を奏で、着物や能面を身につけてパフォーマンスするんですが、現代的な速いビートに乗ったアクロバティックな動きは、能や歌舞伎などに代表される日本の伝統芸能のイメージを打ち砕く一方で、侍の殺陣みたいですごく日本的なものを感じます。ぜひ、ナマで観てみたい!

「武楽座」の公演は旗揚げ公演こそ自主公演の形を取ったけれど、その後はずっと色々なところから依頼を受けて公演する形で、資金を得て活動することができているとのこと。
フォレンツェの日本映画祭に招かれたり、フジロックフェスティバルでイギリスのバンドとコラボしたり、かなり大舞台で活躍されています。
宣伝活動としてはWebサイトを作ったくらい、ということで良いコンテンツとクチコミの力が大きかったんだと思われます。
ただ、単にWebサイトを作ったということではなく、「武楽」と言う新しい言葉で検索する人はいないので、「武士道」「歌舞伎」「samurai」「サムライ」といったキーワードで検索できるようにしているそう。
外国の人は日本に来たら日本の伝統芸能を見たいのに、どこに行けばそれが見られるのか、日本人でさえ分からない、と源さんはおっしゃってました。そのようなニーズをうまくとらえているからこそ、成功しているのでしょう。これからはソーシャルメディアもうまく使って広めていきたいとのことでした。


全体を通して最も印象に残ったのは、チバさんの「今はみんな闇雲にUstreamで流したり、ハッシュタグを作っている。だけど大事なのはそれを見る人の数ではなく、そのUstreamを見て影響を受け、次のアクションを起こせる人にどれだけリーチできるか」という言葉です。
確かに、今は「何回RTされた」「何千人が見た」といったことがニュースになりますが、ただ単にたくさんの人の目に触れれば良いってもんではないですよね。
Ustreamなら、そのコンテンツを必要としている人や、良い参加の仕方をしてくれる人にきちんと届くしくみをどうやって作るか、これからいろんな工夫がなされていくだろうし、私たち『そめけん!』をやっている立場としても考えていかなきゃです。



 当日の様子はUstreamでも配信してました。下に、動画を貼っておきます。

<前編>



<後編>

2010/04/07

『そめけん!』4月6日第1回放送しました

昨晩21時より、記念すべき『そめけん!』の第1回目の放送をしました。

 アーカイブはこちら

『そめけん!』はソーシャルメディア("そめ")を研究する番組、徐々に盛り上がりつつあるソーシャルメディアのニュースや上手な使い方について、ソーシャルメディアを使ってみんなで考えていこうという趣旨で始まりました。

前回の実験放送では、田中さんと私とアキバニンジャtabbyでやっていたのですが、昨日はゲストが3人も!

全体の進行はこんな感じです。

  1. オープニング
  2. 今週のそめニュース
  3. 海外のそめ(ゲスト:イケダハヤトさん)
  4. そめチャレ(ゲスト:小山典子さん)
  5. そめトーク(ゲスト:荻野健一)

「そめトーク」は毎回違うゲストをお呼びする予定。イケダさんと小山のりちゃんのコーナーは、今後も続く予定です。

イケダさんは、企業のソーシャルメディアマーケティングの支援をするトライバルメディアハウスに所属され、「日本にソーシャルメディアの風を!」というブログでについての情報発信をコンスタントにされている、まさにソーシャルメディアのプロ!

今回は、ブログとTwitterでの情報発信がもとで今の会社に転職が決まったという興味深いお話を聞けました。

また海外の事情にも詳しいということでこれから注目のメディアとして「12Seconds」というサイトを教えてもらいました。
12秒の動画を共有するというもので、YouTubeの短い版といった感じでしょうか。
140文字の気軽さが受けたTwitterのように、12秒の動画をカジュアルに共有していくという文化が広がるのかな!?


「そめチャレ」のコーナーにきてくれた小山典子さん(のりちゃん)は、演技を武器に競い合う、世界初の役者によるプロリーグアクトリーグ」の広報担当、合コンで大活躍のおもちゃ「ラブヒゲ危機一髪」のPRのために結成されたユニット「ラブヒゲガール」のメンバーとして、活躍中。今後はPR活動にソーシャルメディアを使ってチャレンジしていってもらいます。

すでにアクトリーグの試合の様子をUstreamで流したり、ラブヒゲガールがラブヒゲ危機一髪で遊ぶ様子をYoutubeにアップしたりといったことをしているということなので、より面白いアイデアを、『そめけん!』を観ている皆さんからも出してもらえるといいなぁ、と思います。

レポーターやキャンペーンガールなどのお仕事をしてきたのりちゃん、さすがにとってもかわいい! しゃべりも元気がよくて、スタジオが一気に明るくなりました!
 『そめけん!』の視聴者が○○○人超えたら、のりちゃんにラブヒゲガールの格好で出てもらおう!なんて話も出てましたので、皆さんお楽しみに^^

「そめトーク」のコーナーでは、この放送を主催しているソーシャルメディア研究会の代表荻野健一さんに、「そめけん!」を始めた背景などを語っていただきました。

荻野さんはテレビ業界での経験が長くかつ、早くから新しいメディアの活用に積極的に取り組んでこられた方で、デジハリ大学院における私の恩師でもあります。放送界とネットの世界との違い、ネットの世界における昔と今の状況など幅広い視野で、ソーシャルメディアの課題について提言していただきました。

ソーシャルメディアを使うためのルールって必要? それってどんなもの? うまく使いこなすにはどうすればいいの?というテーマは、これから『そめけん!』の放送を通して突っ込んでいきたいです。

予定通り1時間くらいの放送となりましたが、すっごく疲れました〜。

実験放送のときと違って、事前にTwitterで情報を流したりして、「身内以外も観ている」ことを意識したり、コーナー割りがあったのでその進行を気にしたりで、かなり緊張してしまいました・・・。

そのせいか、監督からは「今日は固かった」って言われちゃいました。

うーん、固かったね。自分でも思います。

でも、今録画を観てみたら自分で思ってたほどガチガチではないのでは? どうなんだろう・・・。

多分、少しずつ慣れていくに従って、もう少しゆるい感じになっていくんだと思います。ただゆるいだけでなく、親近感がわくゆるさはありつつ、役に立つ番組にしていきたいなぁ。

次回は4月13日(火)21時から。

「そめトーク」のゲストは株式会社ヒットコンテンツ研究所代表の吉田就彦さんです。

吉田さんに聞いてみたいこと、その他のコーナーで取り上げてほしいこと、昨日の放送に対するご意見など、Twitterでハッシュタグ #someken を付けて投稿してもらえるとうれしいです!

2010/04/04

『そめけん!』4月6日第1回放送予告

先日実験放送をやってみた『そめけん!』、金曜日には記念すべき第1回目の放送の打ち合わせをしてきました。

そもそも『そめけん!』てどういうものか説明するためにキャッチコピー的なものがいるよね、という話にもなり、みんなで考えたのですが、固すぎず、それでいて内容がわかりやすく興味もひく…、というような良い案がなかなか出ず、結局はこれもやりながらみなさんから募集するかぁ、というような流れに…。

とりあえず仮のコピーとしては以下になります。わかりやすさを大切にしました。

 ソーシャルメディアを研究する番組『そめけん!』

1回目の内容は、以下のようになる予定です。(3,4は出演者のスケジュールの都合で2回目以降になるかも…)

  1. 番組パーソナリティ(田中・やつづか)自己紹介
  2. 今週のニュース
  3. ソーシャルメディアの海外動向
  4. ソーシャルメディア初心者の挑戦コーナー
  5. ゲストトーク(ゲスト:デジタルハリウッド大学院客員教授 荻野健一氏)

放送は4月6日(火)21時から約1時間。

http://www.ustream.tv/channel/someken

Twitterのハッシュタグは #someken です。よろしく!

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