5 posts categorized "映画"

2010/07/06

『告白』と『パリ20区、僕たちのクラス』

最近、『告白』と『パリ20区、僕たちのクラス』を観ました。

どちらも中学校を舞台に、先生と生徒たちがぶつかり合う映画ですが、結構対照的。


『告白』は

  • 超フィクション
  • 有名俳優と期待の若手達が出演
  • バッドエンド(?少なくともハッピーエンドではない)

なのに対して、『パリ20区、僕たちのクラス』は

  • ドキュメンタリー的(本当のドキュメンタリーではないが)
  • 先生も生徒もプロの俳優ではない(だけどすごい好演!)
  • 前向きなラスト

といった感じです。

どちらも、「中学校の先生って大変だなぁ…」とつくづく思わされました。
思春期の子どもたちは、まったくの遠慮もなくきつい攻撃をしてくるかと思えば、内面はすごく繊細で大人の何気ない一言にとても敏感に反応したり…。
また、子どもたちは社会の抱える問題を映し出す鏡のようなもので、先生はそれにリアルタイムに向き合っていかざるをえない。
今の学校のあり方って遅れてるという声もあり、「中学教師」という職業も変わっていくのかもしれないけれど、あの年齢の子どもたちに本気で向き合う大人の存在というのは、これからも何らかの形で必要ですね。

『告白』はエンターテイメントとしては素晴らしい作品。私は原作を読んでなかったので、本気で色々驚かされました! また、教育の意味とか人間のエゴとか生きる権利なんかについてもじっくり考えさせられたので、観て損はないと思います。でもドンヨリしちゃうので、明るいデートをしたい人にはおすすめしない(笑

『パリ20区、僕たちのクラス』は地味ですが、さすがカンヌ映画祭のパルムドールを撮っただけあって、心にしみる良い映画。
主人公の先生を演じるのは原作を書いた元教師、生徒役は中学校で希望者を募り、約7ヶ月のワークショップを経て選ばれた現役の中学生達、ということでみんな演技のプロじゃないのに、不自然さは全く感じられず、引き込まれました。
また、パリのはじっこの移民の多い地区で全体的に成績も良くない学校ということでいろいろと深刻な問題もあってヘビーなんだけど、「頑張って生きよう!」と思わせてくれる爽やかなストーリーでした。

どっちかひとつだけ観るなら、『告白』はそのうちテレビでもやりそうだから、今を逃すとなかなか観る機会の無さそうな『パリ20区、…』をお勧めします。

2010/05/26

『17歳の肖像』で青春時代へ…

今日は水曜レディースデイということで、朝イチから映画を観てきました。

最近水曜日の授業が13時からなので、学校に比較的近い映画館で12時過ぎまでには終わる映画という理由で『17歳の肖像』を選んだんですが、これがものすごくツボにはまったのでした。

1960年代のロンドンですごす16歳(映画の中で17歳の誕生日を迎える)の女の子の話で、当時は女子が大学に行ったとしてその後なれるものといったら教師か公務員くらい。私が十代の頃とは時代も環境も違うんだけど、思春期の女の子のキモチや状況、ものすごく共感できるものがあって胸がキュンキュンでした。

それは例えば、大人の世界への憧れや、自分は何にでもなれるというあまり根拠のない万能感を感じているかと思えば急に不安になったりする気持ちや、親の言うことが納得できないけれど逆らえないという状況といったもの…。

ストーリーは途中から予想外にヘビーになったけど、最後は前向きなラストを迎え、さわやかで良かった!(もしかしたら男性からすると、ラストの主人公のモノローグは爽やかというよりは「女って…」と思うかもしれないけど)

すっかり思春期の女の子の気持ちに引き戻されてしまったけれど、私はもう17歳には戻れない。となれば、主人公のことを本気で黄にかけて最後に重要な役割をする英文学の先生のような、素敵な大人でありたいな…。

観てない人には訳の分からない文章ですみません。
映画の始まりの出演者やスタッフ名が表示されるあたりの画面のデザインも素敵でした。機会があればぜひ観て欲しい映画です。

2010/05/13

映画&写真の日

水曜日は映画の日!のはずだったんですが、先週は旅行中、その前の週は課題制作で余裕がなくて行けず、今日は3週間ぶりに映画館に行ってきました。

3週間前は『マイレージ、マイライフ』を観ました。その前の『第9地区』とうって変わって気軽に観られるタイプの映画。
ちょっとダメな大人の日常の話っていうジャンルは好きなんですが、ジョージ・クルーニーがその「ちょっとダメ」な感じの役にはまってて良かった!
観なきゃ損、とまでは言いませんが、楽しく観たいときにおすすめです。

今日は『アリス・イン・ワンダーランド』を観てきました。
3DCGは楽しめましたが、ストーリーに引き付けられるところも驚きもないというか…。
キャラクターの魅力を感じたのはジョニー・デップのハッターというキャラクターは魅力的でしたが、他のキャラクターもみんな個性的なのにそれが活かされていない。
ティム・バートン監督だから期待したのに残念だ…。

あと、今日は写真の練習をしようと思って、映画の後は普段降りない駅で電車を降り、ブラブラと撮影をして歩きました。
この間の青森では人が少ないシーンが多くて、遠慮なくバシバシ撮れたのですが、街中だと人目が気になったり、人が写ってしまうのが気になったり、なかなか自由に撮れないですね。
よい写真を撮るには度胸が必要だと思いました。
それでも、天気が良かったし面白い公園を見つけたりして、気づけば2時間くらいで200枚あまり撮ってました。

団地の片隅の花Flower

昼間の星
Tire

団地を襲う怪獣
Monster

写真、なかなか楽しいです。
でも、今ちょっと悩んでるのがカメラの持ち歩き方。
私、会社のIDカードを首から下げているだけでも肩がこるくらいものすごく肩こりで、一眼レフを首から下げて歩いたら、当然首と肩がつらくなって、そのうち頭痛までしてくるんです…。
これを我慢しながら写真を撮り続けるのは辛いなぁ。

そんなわけで、こんな商品を買おうかどうしようか迷い中。効果あるのかしら。 



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2010/04/15

『第9地区』

水曜日は映画の日、今週も敢行できました。

第9地区』を見てきました。

「新しいSF」とか「異色のSF」とかという前評判を聞いていたので、近未来SF好きな私としてはかなり期待していきました。
確かに、SFのイメージを変える作品かも。エイリアンがグロテスクなので、SFというよりはホラーっぽい?
見てて気持ち悪いシーンがいっぱいありましたが、終わってみると予想以上にズシンと重たい映画でした。

たまたま同じ場所を共有する運命になった集団同士(この映画の場合は人間とエイリアン)、最初のコミュニケーションがうまくいかないと、その後も溝は深まるばかりの負のスパイラルに陥っていく感じがよくわかり、それは現実の差別や紛争を思い起こさせていたたまれなかったです。

救いは、途中から出てくるエイリアンの子どものかわいらしさと、主人公の意外な強さ、かな。

2010/04/07

水曜日は映画の日、にしたいな

今日は水曜日。水曜日はレディースデイで女性は1000円、という映画館が多いですね。

明日から本格的に学校が始まるのですが、幸いにして水曜日は講義が夕方からなので、これから状況が許す限り、水曜日の昼間は映画に行く日にしようともくろんでます。

今日はその第一弾ということで、『ソラニン』を観てきました。

勢いでTOHOシネマズの「シネマイレージカード」も作りました。最初に500円払うのですが、6回見たら1回無料ですって☆

『ソラニン』は、原作の漫画は読んだことなくて、でもなんか切ないストーリーなんだということは薄々知っている状態で観に行ったのですが、いやぁ、今の私には思うところありすぎて途中から涙が止まりませんでした。終わったら目が真っ赤っかで恥ずかしかった…。

芽衣子(宮崎あおい)の熱唱する姿、良かったです。

彼らの生き方は、大人の社会では決して褒められる生き方ではないけれど、怯えたり迷ったりしながら何かを見つけて前に進んで、そしてまた迷う、ということを繰り返しながら生きていく、多くの人はそういうところに共感するんじゃないかな。

何かひとつの目標に向かって脇目もふらずに進んでいけたら、それは効率的だしカッコいいけど、なかなかそういうふうにはできない。でもそれでも生きていけば、何かすごく充実感を感じる瞬間が訪れることもあるんだ。というようなことを考えました。

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