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2011/02/12

今年のメディア芸術祭で心に残った作品3点

2010年文化庁メディア芸術祭に行ってきました。

国立新美術館ができてそこでやるようになってから毎年観に行っているのですが、こんなに充実した内容がタダで観られるなんて素晴らしい、といつも思う。
毎年観てると時代性みたいなものも感じられて面白いです。

今年心に残った3点、Youtubeの映像とその場で観るのと全然違うんですが、たまたま3つとも動画があったので紹介します。

黒川良一『rheo: 5 horizons』

 

これは理屈抜きに惹きつけられたり驚かされたりした。
映像において音というのがとっても重要なんだな、と改めて感じました。
ブーン、ブツッという音と画面上の横のラインがブラウン管を想起させるんだけど、実際にはデジタルの映像というのがなんだか不思議。

クワクボリョウタ 『10番目の観賞(点・線・面)』

これって果たして「メディア芸術」なの??と思ったけど、誰でもできそうだけど今まで見たことないステキな世界に素直に浸ることができました。
これで子どものワークショップとかやったら楽しそうだなぁ。
このYoutubeの動画だと全然その世界観が伝わらないけど…。

 

The Men In Grey

ドイツの作品で、作者自体が「The Men In Grey」を名乗っている。
これは「The Men In Grey」のウェブサイトがあり、そこで作品である映像も見られる。

Men In Grey


今のインターネット社会の情報セキュリティって大丈夫なの?といううっすらした不安を具体的なストーリーにして炙り出すような作品で、他のアート部門の作品に比べるととっても分かりやすい。
最後の方のカフェでノートPC開いて仕事したり談笑したりする人たちが出てくるところとか、スタイリッシュな映画みたいで好きです。

その他

今年からメディア芸術祭はUstreamを大活用してますね。
デジタルステージの平野さんがプロデューサーとなって大学生の有志を集め、事前にUstreamのやり方のワークショップなんかもして、芸術祭が始まってからは毎日学生たちが中継してます。

今日も会場奥にしつらえられた小さなステージでは、エンターテイメント部門審査委員の内山 光司さんが受賞作品の解説をされてました。
他に、受賞者自身のトークなど、これまでの全ての映像はアーカイブされているらしい。これってすごく貴重な記録ですよね。
他の展覧会でもこういう試みが増えていくといいなぁ。

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