以前に書いた「iPhone持ったらすぐ知っておきたいこと10」という記事、iPhone研究室さんが紹介してくださったこともあって、たくさんの方に読んでいただいています。
iPhone 4が出てからのユーザーさんもきっとたくさんいらしてるんだろうと思うのですが、この記事を書いたのはもう1年以上前、iOS 4がリリースされてできることが増えたので、最初に知っておきたいことも多少変わってるかも…、と思い新版を考えてみました。
前の記事で紹介した内容と重複しているところもありますが、省いたところもあるので、良かったら前の記事と合わせて御覧くださいませ~(なお今回は、セキュリティ上考慮したいことなど、私の独断ですが、重要度順に紹介するようにしました)
1.パスコードロックを設定しよう
電話とメールだけじゃなくてスケジュール管理をしたり様々な記録を付けたり、iPhoneは便利に使いこなせば使いこなすほど、重要な情報にアクセスできる入り口になります。
うっかり置き忘れたり落としたりしたときに覗かれないように、ロックをかけましょう。
★「設定>一般>自動ロック」でロックするまでの時間、「設定>一般>パスコードロック」で4桁のパスコードを設定できます。
2.位置情報のオンオフ
iPhoneのアプリには位置情報を利用するものが多くあります。
地図アプリのように自分の位置を条件に周辺の情報を検索するのはとても便利で良いのですが、自分の位置情報を他の人に公開することになる場合は、事前に良く考えてから利用しましょう。
特に見落としがちなのが、iPhoneのカメラで撮った写真に付く位置情報です。
自宅で撮った写真をうっかり位置情報がついた状態でネットで公開したりしないように、カメラは普段から位置情報をオフにしておいて、必要なときだけオンにすることをお勧めします。
★「設定>一般>位置情報サービス」で各アプリの位置情報のオン・オフを設定できます。
3.マナーモード設定の注意
iPhoneは本体側面左上のスイッチでマナーモードになります。
ただし、これで音が出なくなるのは、電話やメールの着信音くらいだと思った方がよいです。
iPodやYouTube、時計のアラームなどは、消音スイッチを入れていても音が出ます。
また、App Storeでダウンロードしたゲームなどは、ソフトによって消音スイッチを入れていれば音が出ないものもあれば、そうでないのも。
これらを外で無音で楽しみたい場合は、イヤフォンをして起動するか、スイッチの下にある音量コントローラーの方で音量を最小(=0)にしておきましょう。
4.電話の機能
いわゆる「ガラケー」からiPhoneに乗り換えたときに、使い勝手が違って戸惑いそうなのが電話の機能。
まず、かかってきたときの出方を覚えておきましょう。
電話がかかってくると、画面下に「応答」というボタンが表示されます。落ち着いてそれをタップし、耳元に持って行くだけ。
慌ててホームボタンとか押さないように・・・(これは、消音モードにしてないときには、ワンタッチで消音モードにするための機能として使えます。その後も呼び出しは続きますので、「応答」をタップです)。
こちらからかける場合は、電話の画面の下にある「履歴」「連絡先」「キーパッド」のどれかからかけます。
キーパッドはテンキーで電話番号をタップするだけなので問題ないと思いますが、「履歴」と「連絡先」は、無意識に画面を触ったらかけるつもりのない人にかかっちゃった、ということにならないように注意です。
「履歴」画面からの場合、名前や電話番号が表示されているところをタップすると電話がかかります。
電話をかけたいのではなく、相手の連絡先に登録している情報とかかかってきた時間などの情報を見たい場合は、名前ではなくその右側にある青い”「>」をタップすると見られます。
「連絡先」をタップすると連絡先の画面になるので、電話をかけたい相手の連絡先を表示させ、かけたい番号をタップすると即座に電話がかかります(なので、むやみに触らないように注意!)。
5.ホームボタンとスリープボタン
iPhone本体の前面の下にある丸いボタンが「ホームボタン」、本体の右上にあるのが「スリープボタン」で、これらは押し方によって色々な機能があるので覚えましょう。
<電源のオン・オフ>
-スリープボタンを長押ししていると、画面上に「電源オフ」のスライドボタンが現れます。
-電源オフのときにスリープボタンを長押しすると、電源が入ります。
<iPhoneをスリープさせる>
スリープボタンを1回押すと、スリープ状態になります。
このとき画面表示は消えますが、アプリは終了しません。例えばiPodは再生し続けますし、再度画面を表示させるとスリープにする前に表示されていた画面が表示されます。
<アプリの画面を閉じる>
ホームボタンを1回押すと、今表示しているアプリが閉じます。
ただし、アプリが終了するわけではなく画面が閉じて待機しているだけなので、次に説明する方法により、すぐに前の状態の続きから使用できます。
<待機中のアプリを表示する>
使用中にホームボタンを押して閉じたアプリは、ホームボタンをダブルクリックすると、以下のように画面の最下部に表示されます。ここでアイコンをタップすると、そのアプリが使用できます。
何かのアプリを使用中でも、ホームボタンをダブルクリックで上のように待機中アプリを表示させることができ、使うアプリを素早く切り替えることができます(これがiPhoneの「マルチタスク機能」と呼ばれているものです)。
<待機中のアプリを終了させる>
上記の通り、一度使ったアプリはホームボタンを押しても終了せず待機状態になります。
待機しているアプリが多くなると、iPhoneのメモリが消費されて動作が遅くなったり、使うアプリを切り替えるときに目当てのアプリを探すのに時間がかかるという不便が生じます。
なので、時々以下の方法で使わないアプリを完全に終了させましょう。
終了させたいときは、ホームボタンをダブルクリックで待機中アプリを表示させた後、どれでも良いのでアプリのアイコンを長押しします。
そうすると下のように表示が変わるので、不要なアプリの赤い「ー」マークをタップすると、それを終了させることができます。
<1ページ目に戻る>
iPhoneのホーム画面は今のところ11ページまで増やせますが、どのページにいてもホームボタンを1回押すと1ページ目に戻れます。
<画面をキャプチャ>
ホームボタンとスリープボタンを同時押しでそのとき表示されている画面のキャプチャが「写真」の「カメラロール」に保存されます。
これはたとえば、これから行くところの地図を「マップ」や「Safari」で表示させ、それを画像として保存しておくと、外出先で地図を見返すときにベンリです。
<おまけ>
ホームボタンを3回続けて連打すると「アクセシビリティ」機能が作動するように設定できます。
視覚・聴覚などに障害のある方のための音声読み上げ、ズームなどの機能があるのですが、その中で「黒字に白に切り替え」というのは私もたまに使います。
これは、iPhoneの画面を白黒反転して表示する機能です。白背景のデザインのwebサイトなんかを表示していると、画面全体が黒っぽく、文字は白で表示されます。
例えばセミナー会場で暗い中でiPhoneを使うのに画面があまり光ると困る、といったときはこの機能は便利です。
★「設定>一般>アクセシビリティ>ホームをトリプルクリック」から設定できます。
6.ホーム画面のアイコンの整理
色々なアプリをダウンロードすると、ホーム画面がいっぱいになって何ページも増えていくでしょう。
今のところ、ホーム画面は11ページまで増やせるみたいですが、よく使うアプリが使いやすいように並べ替えましょう。
並べ替えのしかた。
どれでも良いので、アイコンをタッチし続けていると、アイコン全体がブルブルと震え始めます。
この状態で、各アイコンを好きな位置にドラッグして、終わったら、ホームボタンを押すと、位置が固定されます。
このとき、アイコンの上にアイコンを重ねると、それらはひとつのフォルダにまとめられます。一度フォルダができたら、その中に12個までアプリをまとめていれておくことができます。
また、いらないアイコンは上の「ブルブル」状態のときにアイコン左上の×をタップすると削除できます。(アイコンを削除しても、再度App Storeからダウンロードすることはできます。)
なお、アイコンの並べかえは、iTunes上でもできます。
いっぱいアイコンが並んで整理が大変!というときは、iTunesで並べ替えてから同期する、というやり方のほうが楽です。
7.写真をメールで送る
iPhoneで撮影した写真は「カメラロール」に保存されていて、メールに添付して送れます。
<1枚の写真を送るとき>
送りたい写真を選択し、左下の矢印マークをタップすると「メールで送信」「MMSで送信」といったボタンが表示されるので、それをタップすると添付して送れます。
<2~5枚の写真を送るとき>
5枚までであれば、カメラロールの画面で写真を一覧表示した状態で、右上の矢印のマークタップします。
その上で送りたい写真をタップしていくと、下のように写真にチェックマークが付きます。
左下の「共有」をタップすると「メールで送信」「MMSで送信」というボタンが出てきて送れます。
(写真を6枚以上選択すると「共有ボタン」はタップできません)
<6枚以上の写真を送りたいとき>
ちょっと面倒ですが以下の方法で。
(1)写真を一覧表示させた状態で、送りたい写真のうちのひとつを長押し。「コピー」という噴出しが表示されるので、それをタップ。
(2)メールアプリを起動し、新規メールを作成し、本文エリアを長押しする。噴出しが表示されるので「ペースト」をタップして写真を貼り付ける。
(3)カメラロールに戻り、(1)の方法で次の写真をコピーし、(2)の方法でメールに貼り付ける。以下、必要な枚数分これを繰り返す。
8.とりあえず試してみたい操作
下のような操作方法を色々試してみると、ベンリな機能が見つかるかもしれません。
iPhone全体に共通している機能もあれば、アプリ固有の機能が隠されている場合があります。
<タップ>
ボタンじゃないところでも、タップするといいことがあるかも。
たとえば、SafariでWebサイトを見ていてたくさんスクロールしたとき、画面の上の時間やバッテリ残量が表示されているバーをタップすると、一気にページの先頭に戻ります。
また、ホーム画面の左右の下の方をタップすると、前後の画面に移動します。
<ダブルタップ>
Webページを拡大して見たいとき、見たい部分をダブルタップで画面いっぱいに拡大します。
<ピンチ>
2本の指で広げるようにすると拡大、つまむようにすると縮小。
<フリック>
指を画面上において、滑らすようにすること(ドラッグ)。
メールなど、色々なアプリの一覧表示では、対象の行をなぞるようにフリックすると、「削除」ボタンが表示されることが多いです。
<ローテート(本体を傾ける)>
Safariや写真など、本体を傾けると、表示が横向きに。iPodや「駅探Express」のように、傾けたときにちょっと別の切り口の情報が表示されることも。
<シェイク>
本体をふることで、何かが起きることもあります。
iPhone共通の機能としては「前の動作の取り消し」なので、長い文章を入力後にシェイクして消しちゃった!という泣ける出来事も…。
アプリに寄っては降ると音が出るとか、色々あると思います。
9.ローテイト禁止
8番で出てきたローテート(本体を傾けると画面表示が横向きに変わったりする)は便利なときもそうじゃないときもあります。
特に寝っ転がってWebページを見ているときは、たいてい希望していない方向に画面がクルクルと傾いてしまう…。
そういうときは、ローテート機能をロックできます。
ホームボタンをダブルタップして、1番下に待機中のアプリが表示されたら、その部分を右にフリックしてください。
そうすると、左側から下のようなメニューが出てきます。
左側の鍵のマークのアイコンをタップで、ローテート機能のオン・オフ設定ができます。
10.参考サイト
OSのアップデートや新しいアプリの登場で、iPhoneでできることも日々進化しています。
そんな最新情報をキャッチして教えてくれるサイトをチェックしていると、iPhoneをさらに使いこなせるようになるでしょう。
といいつつ、私は最近あんまり新しい情報を探しに行っていないので、ここにご紹介するのはかなり古参のサイトさん。
役立つサイト、本当はもっともっとたくさん増えていそうな気もしています…。
以上、新版「iPhoneを持ったらすぐ知っておきたいこと10」でした。
10と言っても結構情報を詰め込んでしまいましたが、iPhoneを手に入れた方は、いっぱい触って、情報を集めて、どんどん新しい便利を見つけて楽しんでいただければうれしいです^^
今回のまとめもよかったです。いつもありがとうございます。
投稿情報: donpy | 2010年10 月11日 (月) 07:59
donpyさん、さっそくブログでもご紹介いただきまして、ありがとうございます!
投稿情報: eri | 2010年10 月11日 (月) 09:19
リンクありがとうございました。
投稿情報: Ozk | 2010年10 月15日 (金) 11:49
初めまして
ソウルのsugiyamaといいます。iPhoneは色々発見があって面白いですね。
1.画面キャプチャは「ホームボタンとスリープボタンを同時押し」というより
「ホームボタンを押した状態でカメラのシャッターのようにスリープボタンを押す」イメージ。
2.ハンドバッグの中で携帯が鳴ると「ハンドバッグの中を捜し回る→携帯を取り出す→老眼鏡をかける→画面を見て発信者名を見る→通話ボタンを押して『もしもし』」という年配者がいますが、携帯に電話がかかってきたら直ちに電源ボタン(iPhoneではホームボタン)を押して呼び出し音を切るのがいいと思います。そのあとでゆっくり発信者名をみて電話にどう出るかを決めればいい。
投稿情報: sugiyama | 2011年7 月 5日 (火) 10:12
sugiyamaさん、ソウルからありがとうございます!
2番のアドバイス、なるほどです。
慌てずに、まずホームボタンを押そうということですね。
投稿情報: eri | 2011年7 月 7日 (木) 09:30