「ライフログ」という言葉をご存知でしょうか?
ライフ=生活•人生、ログ=記録、ということで人が生活する中での
様々な行動の記録をデジタルデータとして蓄積したもののこと、
あるいはその蓄積されたデータを活用しよう、というコンセプトを表す言葉です。
私は「ライフログ」というものにとっても興味があります。
理由のひとつは、それが今現在ではまだまだ実現が難しいことでありながら、
いつかはできそうなことだからかもしれません。
近未来SFとかってすごくワクワクするたちなので、ライフログについても
同じような視線で、期待半分、恐れ半分で注目しているという感じです。
「まだまだ実現が難しい」とは書きましたが、ライフログのコンセプトもかなり
現実に近づいてきたな、と思ったのが「Withings」という体重計の存在を知ったとき。
とってもおしゃれなこの体重計は、フランスの会社が開発したものらしいのですが、
体重を量ると自動的にWifi経由でインターネットに接続し、データが記録されます。
Webページのほかに、iPhoneのアプリもあって、どちらもデザインがすてきです。
で、最近このデータ管理機能に新しく追加されたのが、計った体重を
Twitterに自動的に投稿するという機能!(こんな感じで)
うわぁ、よけいなお世話ですね(笑
もちろん、Twitterに投稿するかどうかは設定で選べるようになっており、
開発者のブログには、「君のフォロワーみんなに体重を知られたくない?
それならTwitterの新しいアカウントを取って体重の情報をシェアしたい
人たちだけにそれを教えればいいのさ」てなことが書かれています。
この「相手を選んで情報をシェアしよう」という開発者側のコメントは、
ダイエットをしていることを周りの人に宣言したり、仲間と励まし合ったり
することがダイエットに効果的、という思いからきているのかもしれませんが、
ライフログ的観点からすると、「別アカウント」取って、っていうのはちょっと
違うなぁ、と思いました。
今日何食べたとか、運動したとか、気分的に落ちてたとか、Twitter上には
健康にも影響を与えるような行動や気持ちの記録がたくさんたまってます。
私も「smartsleep」というiPhoneアプリでやってますが、
寝た時間、起きた時間を記録するようなこともできます。
これらの自分のつぶやきと、日々の体重の記録が一緒にみられるってことは
すごく意味があることだと思うんです。
「あの日はすごくむしゃくしゃして、ついやけ食いして、やっぱり翌日は
体重が増えちゃってる…」とかね。
人とシェアする、という目的ではなく、ほかのログと一緒にみることが
できるとよい、と考えると、体重の記録をTwitterに投稿するんじゃなくて、
この「Withings」の自分専用ページの方に、自分がTwitterに投稿した内容が
時間軸にそって表示されるといいんじゃないかな。
ちょうど、記録に自分のコメントを追加するという機能があるようだし。
Commenting your weight graph
この体重計のように、いかに自然な動作で追加の手間なくデータを
蓄積していくことができるか、というのがライフログのポイントであり、
Twitterは自発的にいろんなことを記録したくなる、という点で優れた
ログ収集ツールなのですが、当然みんなにはシェアしたくないけど
記録しておきたいこと、というのもいろいろあるわけで。
そう考えると、Twitterも含めていろんなインプットデータを自分だけが
みられるページに集めてくれるサービスっていうのは有望なんじゃないかな、
誰か作らないかな?
なんだかライフログについては、いろいろと考えてみたくなったので、
改めてライフログについての記事を書こうと思います。
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