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2010/07/18

『そめけん!』7月13日第14回放送

少し時間がたってしまいましたが、先週の『そめけん!』の記録。
Ustreamのアーカイブはこちらです。

☆☆

先週の「そめニュース」では「京都国立近代美術館のTwitter公式アカウントが、担当の方の契約終了により、後任に引き継がれることなく終了となってしまった」という話を取り上げました。

経緯等はこちらに詳しいです。

ねとらぼ:「先進的な取り組みだったのに」——惜しまれつつ終了した京都国立近代美術館のTwitter - ITmedia News

「京都国立近代美術館の中の人、最後のつぶやき」から考えるソーシャルメディアの運用体制:山岡週報:ITmedia オルタナティブ・ブログ

私も会社に勤めていた時はデジタル関連の新しい取り組みを試したりする立場であったので、このニュースは身につまされるものがありました(こんなに悲しい思いはしてませんけどね)。
Twitterに関しては、これからいろんなところでこういうことが起きるのかもしれないです。

企業や公的組織のTwitter活用として課題だと思われるのは、以下のような点でした。

  • 組織の無理解。
    理解がないゆえに、この担当の方がやっている限りは自由にやらせてもらえたのは結果として良かったが、続けていくメリットや終了してしまうデメリットも理解されていなかった。
    組織として、目的とコストと効果をきちんと検討して「続けない」という判断はアリだと思いますが。
  • 終わらせ方。
    上記の「組織の無理解」からくるものだと思いますが、終了にするならするで、担当者個人ではなく、美術館としての公式のメッセージを出して終了できれば、美術館側が非難されるような空気になることはなかったのでは。あと、アカウントを削除して過去のやり取りまで見えなくしてしまうのはもったいない。せめて凍結にすればよかったのに。
  • Twitterの運用体制、ルールがあいまい。
    これも「組織の無理解」ゆえですが、Twitterの運用方法が担当者任せになっていた。
    たまたまこの担当の方がネット上でのコミュニケーションも上手でかつ、とても努力されていたためにうまく活用できていた(参考:アートの世界におけるTwitterの可能性 04.京都国立近代美術館)わけですが、Twitter上でやっていいこと悪いこと、コミュニケーションの方針などを組織として合意していないのは非常に危うい。
    一応美術館の公式サイトにも載っている「公式アカウント」だったのですが、終了するということになったとき、公式というよりも一担当者としての私的なつぶやきが増えました。このアカウントでフォロワーとのつながりもできたでしょうし、個人的な気持ちはすごくわかりますが、公式アカウントとしてはそれは違うんじゃないかな、と思います。(これまでの「公式」な広報メディアと比べ、担当者の人柄が見えるのがTwitterの面白いところではあるのですが)

ただ、こんなニュースの中でもさすがソーシャルメディアの時代だなぁ!とうれしくなったことも。
このアカウントで美術関連のTwitterアカウントをまとめたリストも作られていたのですが、アカウント削除によりこのリストも利用できなくなってしまうことを残念に思った有志の方が、リストを引き継ぐアカウントを作られたのです。
それがこちら。プロフィールには「美術館の
大好きな一社会人による運営です」とあります。 http://twitter.com/museum_jp

それと、この担当の方が組織のTwitterを運営する能力があることは認知されたので、今後その点を買われて他の組織へ、というのもあるかも…、という話も出ました。
確かに今回のことを見ても、誰でもできる仕事ではないですよね。逆に「センス」に頼らない運営ができるようなノウハウを『そめけん!』でも追求していけたら、と思います。

☆☆

「そめトーク」のコーナーは、『そめけん!』初のロボットが登場!

それは、NECさんが開発したコミュニケーションロボット PaPeRoです。

Papero 

担当の茂木さん(Twitter : motegi_jp)に色々教えてもらいつつ、今回は実際にPaPeRoとコミュニケーションしてみながら、どんなことができるのかをご紹介しました。

端的に言うと、音声認識・音声合成によって会話ができる、タッチセンサーが付いているので触ると反応する、目がカメラになっていて通信機能があるので遠隔地からPaPeRoが見ているものを見たり、それをUstreamで流したりできる、お散歩したり踊ったりする(体全体が移動したり、頭の部分がくるくるまわったり)、OSが入っているのでプログラミングによって色々カスタマイズ可能、といったところ。
詳しくはこちらを御覧ください。機能・スペック: PaPeRo のご紹介 : PaPeRo | NEC

実際に会話したり触ったりしていると、声も表情(顔がいろんな光り方をして、それが表情に見えるのです)のおかげでなんだか子どもと遊んでいるみたいな気分になってすっかり愛着が沸いてしまいました。
たまに、話しかけた言葉の認識が悪くておかしな反応をしたりもしますが、それさえもかわいい!

実はこの子、来週もゲストに来てくれます。
今回はPaPeRoを紹介したのは、この多機能性を活かしてソーシャルメディア的な活用方法を新しく考えよう、というテーマの前フリなのです。
田中さんの号令により、来週までにひとり100個のアイデア出しをしていくことに!

皆さんもぜひ、PaPeRoにこんなことしてもらったら?というアイデアをお寄せください。Twitterにハッシュタグ #someken 付きで投稿してもらえるとうれしいです!


☆☆

<次 回放送>
 7月 20日(火)21時から約1時間
「そめけん! 公式サイト」で中継ページで御覧ください。

ご意見、ご質問は 
Twitter のハッシュタグは #someken で!

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