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2010/04/11

「ソーシャルメディアとアート」に参加しました

昨日、「そめけん!」を主催しているソーシャルメディア研究会による、「ソーシャルメディアとアート」というワークショップに参加してきました。

まずはソメ研代表の荻野さんより趣旨説明の後、以下のプレゼンテーションがあり、後半は参加者からの質問に対してチバさんと源さんがこたえるという形でディスカッション、という流れでした。

<プレゼンテーション>

  1. ソーシャルメディアを活用した地域活性化研究
    フィールドRPGによる秋葉原活性化 by谷川正継氏(DCM修士 ソメ研メンバー)
  2. ソーシャルメディアとアートの関係性
    メディア芸術祭とiPhoneアプリ byチバ ヒデトシ氏(フリージャーナリスト)
  3. アーティストの活動を促進するメディアとしての役割 by源 光志郎氏(『武楽』代表 )

チバさんは、今年の文化庁メディア芸術祭で、公式のiPhoneアプリ「JMAF navi」や開催中に行われたイベント「ART Apps Collection 」をプロデュースされた方です。
この「Art Apps Collection」は私も見に行ったのですが、すごくおもしろかったです。
そらのさんがダダ漏れされてるので、詳しくはこちらから。
 ケツダンポトフ - メディア芸術祭 『ART Apps Collection』をダダ漏れしました

今回のプレゼンテーションでも、上記イベントで紹介されたアート系アプリの紹介や、六本木アートナイトで開催された「ART Apps Collection + WORKSHOP」のお話をしてくださいました。
六本木アートナイトの方は、
六本木のアートな夜を写真におさめ、一夜だけのiPhoneアプリを作ってみるということを、Twitterで参加者を募って実施されたそうです。
いろいろ調整があって実施できることが決定し、Twitterで告知できたのがイベントの前週くらいだったけれど、当日は関係者以外で28人の参加者が集まり、ソーシャルメディアの力を実感したとか。
こういう内容だったんですね。おもしろそう、私も参加したかったなぁ…。
 よろずもの書き チバヒデトシのブログ: 六本木アートナイトでアートを撮ろう!

あと、チバさんはもともとIT系のジャーナリストとして執筆を続けてきたけれど、最近はITとアートの絡む記事を書くことが増えているそう。
アート関係者の間でTwitterやUstreamなどのソーシャルメディアの活用はとても活発に行われているそう。これまではアートの情報は一部専門誌などに限られていたところが、実はもっとカジュアルに情報共有したい、つながりたいというニーズが、アート関係者の間にあったのかもしれないですね。


源さんからは、日本の伝統芸能をスタイリッシュなパフォーマンスで魅せる新しい技芸『武楽(ぶがく)』の公演を行う「武楽座」の活動を紹介していただきました。
武楽って初めて知りましたが、ビデオを見せていただいてそのかっこよさにびっくり。
和楽器で音楽を奏で、着物や能面を身につけてパフォーマンスするんですが、現代的な速いビートに乗ったアクロバティックな動きは、能や歌舞伎などに代表される日本の伝統芸能のイメージを打ち砕く一方で、侍の殺陣みたいですごく日本的なものを感じます。ぜひ、ナマで観てみたい!

「武楽座」の公演は旗揚げ公演こそ自主公演の形を取ったけれど、その後はずっと色々なところから依頼を受けて公演する形で、資金を得て活動することができているとのこと。
フォレンツェの日本映画祭に招かれたり、フジロックフェスティバルでイギリスのバンドとコラボしたり、かなり大舞台で活躍されています。
宣伝活動としてはWebサイトを作ったくらい、ということで良いコンテンツとクチコミの力が大きかったんだと思われます。
ただ、単にWebサイトを作ったということではなく、「武楽」と言う新しい言葉で検索する人はいないので、「武士道」「歌舞伎」「samurai」「サムライ」といったキーワードで検索できるようにしているそう。
外国の人は日本に来たら日本の伝統芸能を見たいのに、どこに行けばそれが見られるのか、日本人でさえ分からない、と源さんはおっしゃってました。そのようなニーズをうまくとらえているからこそ、成功しているのでしょう。これからはソーシャルメディアもうまく使って広めていきたいとのことでした。


全体を通して最も印象に残ったのは、チバさんの「今はみんな闇雲にUstreamで流したり、ハッシュタグを作っている。だけど大事なのはそれを見る人の数ではなく、そのUstreamを見て影響を受け、次のアクションを起こせる人にどれだけリーチできるか」という言葉です。
確かに、今は「何回RTされた」「何千人が見た」といったことがニュースになりますが、ただ単にたくさんの人の目に触れれば良いってもんではないですよね。
Ustreamなら、そのコンテンツを必要としている人や、良い参加の仕方をしてくれる人にきちんと届くしくみをどうやって作るか、これからいろんな工夫がなされていくだろうし、私たち『そめけん!』をやっている立場としても考えていかなきゃです。



 当日の様子はUstreamでも配信してました。下に、動画を貼っておきます。

<前編>



<後編>

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