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14 posts from 2010年4 月

2010/04/28

『そめけん!』4月27日第4回放送しました

昨晩、『そめけん!』の第4回の放送をしました。アーカイブはコチラ

なんとか1ヶ月続いたわけですが、ソーシャルメディアに関する話題、課題はさまざまで、まだまだ続けていく意味はあるな、と思った昨日の放送でした。



「そめニュース」で、「インターネットライブ中継は日本でもかなり広まる!」という私の確信(?)について述べさせていただきました。
※途中の発言で、昨日行われていたソフトバンクさんの決算発表は、Ustream日本語化対応に合わせるために当初予定より1日延期されたのでは?というものがありましたが、間違いでした(日時変更があったのは事実ですが、延期ではなく前倒しだったようです)。お詫びして訂正いたします。



小山典子ちゃんの「そめチャレ」コーナーでは、なんと!「ラブヒゲガール」のキュート衣装を着たのりちゃんの「ラブヒゲ」PR映像をお届けしました〜。やっぱりかわいいなぁ、のりちゃん…。
ここから見始めた人は何のことやら分からなかったと思いますが、番組内CMという感じで、ちょっと息抜きしていただければ良いかと(^^)

「そめチャレ」の本題ですが、前回アクトリーグのファンページをJimdoを使って作り始めたので、その続き。
Jimdoの機能で、写真やYoutubeの動画のアップや、自分やメンバーのブログの更新情報やTwtterのつぶやきの表示などがとっても簡単にできることを、Jimdoエバンジェリストでもある田中さんが説明してくれました。
それを元に、アクトリーグのファンページをどういう内容にするか考えてくる、というのがのりちゃんの宿題に。工夫次第でいろいろなことができそうなので、今後が楽しみです。



ゲストを迎えての「そめトーク」、昨日は弁護士の鈴木知之さんに、ネット上での音楽の扱いについてお話していただきました。

今回は私、すごく予習しました。というのも、事前打ち合わせで以下のニュースをネタに話そうと決めていまして、Twitterでも質問などいただいていたので、間違ったことを言ってはいけないと思い・・・。

 MySpace上のUstream配信、JRCと楽曲利用許諾契約 CD音源使える作品も(ITmedia)

詳細は放送内容を見ていただきたいと思うのですが、鈴木さんとお話して分かったのは、以下のようなことです。

  • 法律はインターネットなど日々進化する現実のあり方に対応しきれていないが、対応すべく改正の議論、準備はされつつある
  • 法律が現実の状況に合っていないとしても、上記のニュースの事例や、YoutubeとJASRACなどが楽曲利用許諾の契約を結んだりというように、当事者間の合意でユーザーが利用しやすい状況を作ることは可能である
  • Ustreamで利用できる楽曲のリスト(ホワイトリスト)ができたことは、それ以前は法律的には一切NGだったUstream上での楽曲利用について明確な基準を提示したこと、他に例がなかったCD音源(原盤)の利用も一部できるようになったということで、とても意義がある

ネットで流れればファンが増えるきっかけになったり、権利者にも得はあるはず。まず現時点では各関係者が調整・工夫して、みんなが前向きに気持ちよく音楽を演奏したり流したりできるようになればいいな、と思います。

時間がなくて言えなかったのですが、今回予習していて思ったのは、せっかくUstream、Youtube、ニコニコ動画など、それぞれJASRACやJRCなどの管理団体と契約を結び、決められた範囲内でユーザーが音楽を利用できるようにしているのに、サイト内にその説明がないのが残念、ということです。
それぞれ利用規約には「他人の著作権侵害」を禁止事項として上げています。普通に考えれば、許可無く音楽を使うことは「著作権侵害」。でも、それぞれ契約によってOKになっている範囲があるのだから、それをFAQなどに載せてくれればいいのに・・・。
私が探して見つかったのは以下のようなニュースサイトの記事ばかりでした。もしかしたらどこかに書いてあるのかもしれませんが、分かりやすいところに明示されてこそ意味があるものなので、その点は改善を期待したいです。

 YouTubeに初の音楽著作権包括許諾・JRC スピッツやラルクもOK

 イーライセンス、YouTubeに利用許諾 あゆ・倖田來未の一部楽曲、投稿可能に

 YouTubeがJASRACと契約 演奏動画、投稿可能に

 ニコニコ動画、JASRACと音楽利用の権利処理で合意


なお、予習中にとっても参考になったのがFumiさんのFumi's Travelblogだったので紹介させていただきます。

 UstreamとJRCの契約について


【お知らせ】

来週は祝日のため、「そめけん!」はお休みします。

次回放送は5月11日(火)21時からです。
 ゲストは、アミタグループのマーケティング担当の松本剛さんと渡邉文隆さんにお越しいただきます。
アミタグループは、資源リサイクルや環境コンサルティング、森林再生などを手掛ける企業です。環境分野では有名ですが、近年はB2B企業ながら、積極的にソーシャルメディアを活用しコミュニケーションに取り組む企業として知名度が高まっています。
お二人が現在取り組んでいる地域活性化のための様々な活動と、そのソーシャルメディアの活用についてお伺いする予定です。「なまはげ」も登場するとかしないとか!?

 http://www.ustream.tv/channel/someken
 Twitterのハッシュタグは #someken です。よろしく!


2010/04/25

課題=修行

先週、学校で初めての課題提出がありました。illustratorでイラストのトレースをする、という課題。

イラストは好きなキャラクターをネットで見つけてくるようにとのことで、私は「鉄腕アトム」にしました。
昨年の生徒たちの提出物など見せてもらうと、描かれたキャラクターの人数も、背景などの描き込み具合も人それぞれ。
それを見た私たちはやる気と負けん気を刺激され、それぞれに頑張った!
私は「鉄腕アトム」に出てくる複数のキャラクターを描こうと思ったのですが、複数キャラクターの集合した絵となると、トレースできるくらいの大きな画像がなかなか見つからず、結局主人公アトムの色々なポーズを描くことにし、最終的にはA4サイズの用紙に5体のアトムが並ぶ状態になりました。
描いているうちにアトムに愛着が湧いてきましたが、使う色の種類が少なく、特に肌色の面積が大きいもので、最後はちょっと飽きたという噂も…
(^^;

提出はまずA4の用紙に印刷したものを持っていって、みんなでお互いに見せ合い、その後データでも提出、という形でした。
いやー、みんなすごく頑張ってましたよ。登場人物がいっぱい!というパターンと、登場人物は少ないけどすごく細かく描き込まれているパターンと、それぞれすごい人がいました。

私は自分ではたくさん描いたつもりだけど、背景が真っ白だったのでいまいち見栄えがしなかったなー、と反省。。。


さて、次の課題はもう一丁illustratorでのトレースです。
今度のお題は「壮大な地図」。

これまた昨年の例を見せてもらうと、ドラクエの地図をこまかーく作ってる人とか、GoogleMapの写真を下敷きにきれいな地図を作っている人とか、またまたすごい。
「壮大な」という修飾語からしてもう、「適当なもので済ませるなよ」というプレッシャーに感じます。

で、今学生達はそれぞれ「どんな壮大な地図を選ぶか」で悩み、壮大な地図を選んだら選んだで「壮大すぎて終わる気がしない」で悩み…、でもGW明けが提出日になる上、GW中は学校の教室が使えないので正に今、頑張ってます。

私もなんとかモチベーションのわく題材を選んで、現在チクチクやっております。何を描いているかは、また提出後にでも…。


課題って、「卒業する単位を取るためのもの」なのであれば、最低限の条件を満たして手早く終わらせちゃうっていう手もあるわけですが、今私たちがやっているのはそうではなくて、たくさんツールに触れて、少しでも早くそれに慣れるための修行なんですよね。だからここでラクしてもしょうがない。締め切りに間に合う範囲で、時間がかかることをやらなければ、と思ってます。

私、独学だったらきっとこんなに頑張れない。
資格をとるための暗記、とかだったら結構ひとりで勉強する自信はあるんですが、テクニックを習ったその後のトレーニング(反復練習とか)が重要なこういう学びは、なかなかひとりでは難しいわ…。
 締め切りのある課題を提示され、先生からのプレッシャーや周りの学生に刺激されてやっていけるというのが、学校に通う良いところのひとつだなー、なんてリアルに実感しています。

2010/04/21

『そめけん!』4月20日第3回放送しました

昨日は『そめけん!』第3回目の放送日でした。
放送内容は、こちらから見られます。

昨日は「そめチャレ」コーナーの小山典子ちゃんは、新宿アルタで行われたアクトリーグの様子をUstreamで中継するためお休みで、「そめニュース」とゲストとの「そめトーク」の2コーナーという番組構成でした。

「そめニュース」は、4月12日にあったJimdo創業者の来日イベントでの インタビューとその解説を田中さんより。
このために田中さんと『そめけん!』の超監督は来日イベントに乗り込んでの取材・撮影と、インタビュー映像の編集を頑張りました!
私は昨日の放送中にそのインタービューを初めて見たのですが、英語でインタビューし、さらにまだ発表されてなかった「携帯対応」の予定を聞き出すなど、田中さんの名インタビュアーぶりにビックリです。

Jimdoというのは、2007年にドイツで創業された会社で、同名のJimdoというサービスは、ブログサービスなどと比較してもとても簡単にホームページが作れてしまうというサービスです。

創業者3人はまだ20代〜30代前半ということで、日本でのサービスにも力が入っているみたいで、これからも楽しみです。ドイツ本国では、学生の就職先としても人気なのだとか!

今後のサービスでは、Jimdoのテンプレートを作って配布できるPage Partnerというプログラムが始まったり、Jimdoを使っている人同士フレンド登録をしてつながったり、ソーシャルメディア的な活用にもはずみがつきそうです。


「そめトーク」のコーナーでは、クチコミ分析ツールやエージェントシステムを提供する株式会社ホットリンクの社長内山幸樹さんをゲストにおよびしました。

「クチコミ係長」という企業向けクチコミ分析ツールを開発され、最近では「ブームリサーチ」というソーシャルメディア&クロスメディア分析ツールに技術提供されている内山さんならではの興味深いお話が伺えました。

例えば、ブログやTwitterのクチコミから、企業の商品やキャンペーンの評価をどう分析するか。
ツールを使うと、ある事についてブログなどで語られていることがプラス評価が多いかマイナス評価が多いかある程度自動的に分かるのですが、それはシステムが「良い」「悪い」を表すキーワードを解析して結果を出しているわけです。でも同じ「ヤバイ」という言葉でもプラスとマイナスどちらの意味でも使うよね、それってどうやって判定するの?とかとか…。

Twitterの書き込みで、最近の新しい評価語「△」というのを教えてもらったりしたのも面白かったです^^(「内山△」で「内山さんかっけー(かっこいい)」と読むらしいです。なるほどー)


今回は内山さん効果か視聴者も多く、Twitterで質問や意見もいただきながらやり取りできて、より良い内容になったと思います。(twitterでの書き込みは #someken で検索したら見られます!)
ご参加いただいた皆さま、ありがとうございました!


次回は、ゲストに弁護士の鈴木知幸さんがいらっしゃいます。
知的財産権や著作権に詳しい鈴木さんに、ソーシャルメディア上での著作権の問題などお聞きしたいと思います。
Twitterでの140文字のつぶやきには著作権はあるのか?とか、ご質問があればぜひハッシュタグ #someken でTwitterに投稿をお願いします。

<次回放送>
 4月27日(火)21時から約1時間
 
http://www.ustream.tv/channel/someken
 Twitterのハッシュタグは #someken です。よろしく!



2010/04/15

『第9地区』

水曜日は映画の日、今週も敢行できました。

第9地区』を見てきました。

「新しいSF」とか「異色のSF」とかという前評判を聞いていたので、近未来SF好きな私としてはかなり期待していきました。
確かに、SFのイメージを変える作品かも。エイリアンがグロテスクなので、SFというよりはホラーっぽい?
見てて気持ち悪いシーンがいっぱいありましたが、終わってみると予想以上にズシンと重たい映画でした。

たまたま同じ場所を共有する運命になった集団同士(この映画の場合は人間とエイリアン)、最初のコミュニケーションがうまくいかないと、その後も溝は深まるばかりの負のスパイラルに陥っていく感じがよくわかり、それは現実の差別や紛争を思い起こさせていたたまれなかったです。

救いは、途中から出てくるエイリアンの子どものかわいらしさと、主人公の意外な強さ、かな。

2010/04/14

『そめけん!』4月13日第2回放送しました

昨晩、『そめけん!』の第2回目の放送をしました。
http://www.ustream.tv/recorded/6153821

※『そめけん!』はソーシャルメディア("そめ")を研究する番組として、徐々に盛り上がりつつあるソーシャルメディアのニュースや上手な使い方について、ソーシャルメディアを使ってみんなで考えていこうというもの。毎週火曜日の21時からUstreamを使って放送しています。

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1.そめニュース

先週金曜日の夜中にアメリカで行われたiPhone OS4.0の発表イベントを日本の中学生TehuさんがUstreamで実況中継し、2500人の視聴者を集めた、というニュースを取り上げました。

 その様子はアーカイブにも残っているので、こちらから見られます。
 
  http://www.ustream.tv/recorded/6045223

ちなみに、彼は中学生iPhoneアプリ開発者としても一部で有名で、ASCII.jpにインタビューが乗ってました。
  
中学生iPhoneアプリ開発者・Tehu氏の夢(ASCII.jp)
 
 http://ascii.jp/elem/000/000/507/507806/

Tehuさんはかなり先端を行っている方だと思いますが、まさにデジタルネイティブと呼ばれる世代が実行力をもってどんどん新しいことを始める時代がやってくるのですね。

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2.そめチャレ

小山典子ちゃんがアクトリーグの広報担当としてアクトリーグのファンが集まれるサイトを作りたい、ということで簡単にホームページが作れちゃうサービスJimdoを使ってサイト作成を始めました。

番組パーソナリティの田中さんはJimdoの「エバンジェリスト」に任命されたそうです!Jimdoについては田中さんにおまかせ!ということで、きっと素敵なファンサイトができることでしょう。

また、田中さんはこの放送の前日に来日していたJimdoの創業者たちにもインタビューしていて、その様子も近々お見せ出来る予定です。

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3.そめトーク

ヒットコンテンツ研究所代表、デジタルハリウッド大学院教授の吉田就彦さんに登場していただき、「一億総言いたい病、聞きたい病」について語っていただきました。

個人個人が情報を受発信する時代になって、みんなが「何か価値のあることを言わなきゃ」という脅迫観念にとらわれてるんじゃないか、自分で判断する前に「情報を検索しなきゃ(聞かなきゃ)判断できない」という文化に染まってしまっているんじゃないか、という問題を「言いたい病、聞きたい病」と表現されているのだと理解しました。
AISASじゃなくてASIAS(とりあえず先に検索する)だよね、というような話も飛び出しました。うーん、そうかも。すごく興味があるかどうかに関わらずとりあえず検索しますね。

そういう意味では、私もその病にかかっているひとりですが、田中さんは「聞きたい病」はそれほど重くなくて、自分の感覚で飛び込んでいくタイプみたい…。
私は「趣味=検索」というくらい、事前に調べてから現場に赴いたり人に会ったりするタイプ。それができる現代って、本当に便利だなー、情報があふれるネット大好き!と思っているのですが、ネットの情報に流され過ぎると危険だよ、という警告を受けたような気がします。

確かに、ネットの多数派の意見が自分にとって必ず有用とは限らない、もしかしたら意図的に操作されている可能性もある。そういったものに囚われて見るべきものが見えなくなってしまわないためには、「人間力」が肝心、とのこと。
うーん、深い話になりました。じゃあ、人間力ってどうやって育てるの? 人間力がある人はどういうふうにネットを利用するの?というあたり、時間があればもっと聞きたかったです。

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全体を通して。

2回目だったので、前回以上に課題も見えてきました。

<音の問題>
声が非常に聴きづらかったようです。アーカイブの映像を見る限りはそんなことないかな、と思うのですがリアルタイムで流している時とアーカイブとでは全然違うんですかね?
次回はマイクの使い方等、工夫します。

<Twitterでの意見>
今回もTwitterで意見をもらいながらやっていたのですが、個人的に2つ反省点が。

  • Twitterのタイムラインを読んでますよ、ということを、番組パーソナリティからアピールすることが少なかった。
    例えば「音が聞こえない」などの書き込みは「そのフィードバック、受け止めました」という意思表示がもっと必要だったなぁ、そうじゃないと見ている人には、せっかく言ってるのに伝わっているかどうか分からない、という状態になりますよね。(実際は番組パーソナリティも、撮影しているスタッフも書き込みは見て調整は試みているのですが、テレビ番組じゃないので、もっと「調整している」という裏側が見えてもいいのかも)
  • Ustreamからの書き込みのうち、ハッシュタグ「someken」が付いてない書き込みを拾えなかった。
    私たちはTwitterで「#someken」が入った書き込みだけを見ていたのですが、後で確認したらUstreamの画面から書き込んでくださったTweetの中にはハッシュタグがついていないものもあったので、それに気づかないまま終わってしまいました。書き込んでくれた方に申し訳ない…。
    これはUstreamの設定次第だと思うので次回は改善できるでしょう。

<内容>
終了後もTwitterで意見をいただいたりして、ソーシャルメディアを研究する、ということで期待して見てくださってる人が喜ぶ内容になっているかな、ということを改めて考えました。
実践できるノウハウとか、思わず議論に参加したくなっちゃうような課題、とかを取り上げていくと面白いだろう、と自分では思ってるんですが、ここはまだまだソーシャルメディア研究会メンバーでの検討をしていかなければいけないところです。

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次回は、ゲストにホットリンク代表取締役社長、デジハリ大学院客員教授の内山幸樹さんがいらっしゃいます。
私もデジハリで講義を受けていたことがあるのですが、Webのコミュニティやクチコミの分析などにとても詳しい方で、かつ話が面白いので、すごく楽しみです!

<次回放送>
 4月20日(火)21時から約1時間
 
http://www.ustream.tv/channel/someken
 Twitterのハッシュタグは #someken です。よろしく!

2010/04/11

「ソーシャルメディアとアート」に参加しました

昨日、「そめけん!」を主催しているソーシャルメディア研究会による、「ソーシャルメディアとアート」というワークショップに参加してきました。

まずはソメ研代表の荻野さんより趣旨説明の後、以下のプレゼンテーションがあり、後半は参加者からの質問に対してチバさんと源さんがこたえるという形でディスカッション、という流れでした。

<プレゼンテーション>

  1. ソーシャルメディアを活用した地域活性化研究
    フィールドRPGによる秋葉原活性化 by谷川正継氏(DCM修士 ソメ研メンバー)
  2. ソーシャルメディアとアートの関係性
    メディア芸術祭とiPhoneアプリ byチバ ヒデトシ氏(フリージャーナリスト)
  3. アーティストの活動を促進するメディアとしての役割 by源 光志郎氏(『武楽』代表 )

チバさんは、今年の文化庁メディア芸術祭で、公式のiPhoneアプリ「JMAF navi」や開催中に行われたイベント「ART Apps Collection 」をプロデュースされた方です。
この「Art Apps Collection」は私も見に行ったのですが、すごくおもしろかったです。
そらのさんがダダ漏れされてるので、詳しくはこちらから。
 ケツダンポトフ - メディア芸術祭 『ART Apps Collection』をダダ漏れしました

今回のプレゼンテーションでも、上記イベントで紹介されたアート系アプリの紹介や、六本木アートナイトで開催された「ART Apps Collection + WORKSHOP」のお話をしてくださいました。
六本木アートナイトの方は、
六本木のアートな夜を写真におさめ、一夜だけのiPhoneアプリを作ってみるということを、Twitterで参加者を募って実施されたそうです。
いろいろ調整があって実施できることが決定し、Twitterで告知できたのがイベントの前週くらいだったけれど、当日は関係者以外で28人の参加者が集まり、ソーシャルメディアの力を実感したとか。
こういう内容だったんですね。おもしろそう、私も参加したかったなぁ…。
 よろずもの書き チバヒデトシのブログ: 六本木アートナイトでアートを撮ろう!

あと、チバさんはもともとIT系のジャーナリストとして執筆を続けてきたけれど、最近はITとアートの絡む記事を書くことが増えているそう。
アート関係者の間でTwitterやUstreamなどのソーシャルメディアの活用はとても活発に行われているそう。これまではアートの情報は一部専門誌などに限られていたところが、実はもっとカジュアルに情報共有したい、つながりたいというニーズが、アート関係者の間にあったのかもしれないですね。


源さんからは、日本の伝統芸能をスタイリッシュなパフォーマンスで魅せる新しい技芸『武楽(ぶがく)』の公演を行う「武楽座」の活動を紹介していただきました。
武楽って初めて知りましたが、ビデオを見せていただいてそのかっこよさにびっくり。
和楽器で音楽を奏で、着物や能面を身につけてパフォーマンスするんですが、現代的な速いビートに乗ったアクロバティックな動きは、能や歌舞伎などに代表される日本の伝統芸能のイメージを打ち砕く一方で、侍の殺陣みたいですごく日本的なものを感じます。ぜひ、ナマで観てみたい!

「武楽座」の公演は旗揚げ公演こそ自主公演の形を取ったけれど、その後はずっと色々なところから依頼を受けて公演する形で、資金を得て活動することができているとのこと。
フォレンツェの日本映画祭に招かれたり、フジロックフェスティバルでイギリスのバンドとコラボしたり、かなり大舞台で活躍されています。
宣伝活動としてはWebサイトを作ったくらい、ということで良いコンテンツとクチコミの力が大きかったんだと思われます。
ただ、単にWebサイトを作ったということではなく、「武楽」と言う新しい言葉で検索する人はいないので、「武士道」「歌舞伎」「samurai」「サムライ」といったキーワードで検索できるようにしているそう。
外国の人は日本に来たら日本の伝統芸能を見たいのに、どこに行けばそれが見られるのか、日本人でさえ分からない、と源さんはおっしゃってました。そのようなニーズをうまくとらえているからこそ、成功しているのでしょう。これからはソーシャルメディアもうまく使って広めていきたいとのことでした。


全体を通して最も印象に残ったのは、チバさんの「今はみんな闇雲にUstreamで流したり、ハッシュタグを作っている。だけど大事なのはそれを見る人の数ではなく、そのUstreamを見て影響を受け、次のアクションを起こせる人にどれだけリーチできるか」という言葉です。
確かに、今は「何回RTされた」「何千人が見た」といったことがニュースになりますが、ただ単にたくさんの人の目に触れれば良いってもんではないですよね。
Ustreamなら、そのコンテンツを必要としている人や、良い参加の仕方をしてくれる人にきちんと届くしくみをどうやって作るか、これからいろんな工夫がなされていくだろうし、私たち『そめけん!』をやっている立場としても考えていかなきゃです。



 当日の様子はUstreamでも配信してました。下に、動画を貼っておきます。

<前編>



<後編>

2010/04/09

名刺を作ってみた

デジハリの入学ガイダンスの時、自分で作れるものはどんどん作りなさいと言われたことと、初対面の人と会ったときに名刺がないと困るな、ということでとりあえず名刺を作ってみました。

いわゆるブロガー名刺、という感じですね。

Twitterのアイコンはぜひ入れたい!と思ったので、その雰囲気に合わせてポップな感じを出してみました。アイコンがなければ、どちらかというとシックな感じを狙ったと思うのですが…。

そんなに凝ったデザインでないのに、何時間もかかってしまった…。これくらい、手早く作れるようになりたいもんです。
たぶん後で見たら恥ずかしくなるんだろうなー、と思いつつ、これも練習なので恥をしのんで公開!

Namecard_blog

表はぼかしだらけですが、右下はQRコードを入れてます。

初めての授業

昨日はデジハリの第1回目の授業でした。

事前に配布されていた予定表ではAdobe illustratorの実習となっていたのですが、みんなの自己紹介と、講師の先生から学校のPC環境や今後の心構えなどの全般的な説明と、実習で、だいたい1/3ずつくらいの時間配分でした。

クラスメートは思ってた以上に人数が多くて、40人くらいかな?
ひとりひとり自己紹介があったのですが、大学卒業してすぐ、という人も結構いて、全般的に若い。確認はできなかったけど、私、一番年上かも…。

仲良くやっていけるかなー、とちょっと不安になったりしたけれど、休み時間にはお互い声をかけあって和気あいあいとした雰囲気に。
1年間一緒にすごしていく仲間だから、良い関係を作りたいってみんな思ってるだろうし、ここで学びたいという共通の目的があって来ているので、話題探しに困ることもなく、結構楽しかった!


先生からの説明では、「近々こんな課題が出ますよー」ということで昨年の受講生が提出した課題をいくつか見せてもらったのですが、結構手がこんでいてキレイにできていて、衝撃でした。
こりゃ大変そうだ…。

でも、そういうのがないと、illustratorとかphotoshopといったツールになかなか慣れることはできないのよね。

最近、村上龍の『13歳のハローワーク』の姉妹本みたいな『13歳の進路』という本が出ていて、本屋さんでパラパラと見てみたところ、進路として「専門学校」を選択する場合は、膨大に出る課題に耐えてやり抜くことができるかどうか(そこまでしてその進路を選びたいのかどうか)考えてみると良い、というようなことが書いてありました。(かなりうろ覚えだけど)

それぐらいできないんだったら、職業になんてできないよ、ってことですね。がんばろう…。


illustratorの実習では、「マウスで操作するのではなく、ショートカットを覚えるように!」とすごく言われました。それが仕事の速さに直結するのだと…。

私はちょうど、illustratorやphotoshopをPowerPointやExcelと同じくらいスムーズに使えるようになるぞ!と目標をたてたところだったので、そういうことを教えてもらえるのはありがたいです。

PowerPointやExcelって、会社ではショートカットキーとか便利な関数とかいっぱい覚えてすごく便利に使っていました。
それは10年以上毎日のように触れるソフトだったから、ということに加えて、人が操作しているのを見る機会が多かったということも言えると思います。
例えば先輩がExcelを操作しながら説明してくれている時に、「あ、こんな便利な機能があるんだー」って気づいたりして、そういうのをどんどん真似しているうちに、できることが増えていくんです。

アドビのソフトに関してはそういう機会がなかったから、独学ではなかなかコツが身につかないままでした。これからはどんどん吸収しなきゃ。そういう意味では、制作会社でのアルバイトとかもしたいなぁ、と思ってます。

2010/04/07

水曜日は映画の日、にしたいな

今日は水曜日。水曜日はレディースデイで女性は1000円、という映画館が多いですね。

明日から本格的に学校が始まるのですが、幸いにして水曜日は講義が夕方からなので、これから状況が許す限り、水曜日の昼間は映画に行く日にしようともくろんでます。

今日はその第一弾ということで、『ソラニン』を観てきました。

勢いでTOHOシネマズの「シネマイレージカード」も作りました。最初に500円払うのですが、6回見たら1回無料ですって☆

『ソラニン』は、原作の漫画は読んだことなくて、でもなんか切ないストーリーなんだということは薄々知っている状態で観に行ったのですが、いやぁ、今の私には思うところありすぎて途中から涙が止まりませんでした。終わったら目が真っ赤っかで恥ずかしかった…。

芽衣子(宮崎あおい)の熱唱する姿、良かったです。

彼らの生き方は、大人の社会では決して褒められる生き方ではないけれど、怯えたり迷ったりしながら何かを見つけて前に進んで、そしてまた迷う、ということを繰り返しながら生きていく、多くの人はそういうところに共感するんじゃないかな。

何かひとつの目標に向かって脇目もふらずに進んでいけたら、それは効率的だしカッコいいけど、なかなかそういうふうにはできない。でもそれでも生きていけば、何かすごく充実感を感じる瞬間が訪れることもあるんだ。というようなことを考えました。

『そめけん!』4月6日第1回放送しました

昨晩21時より、記念すべき『そめけん!』の第1回目の放送をしました。

 アーカイブはこちら

『そめけん!』はソーシャルメディア("そめ")を研究する番組、徐々に盛り上がりつつあるソーシャルメディアのニュースや上手な使い方について、ソーシャルメディアを使ってみんなで考えていこうという趣旨で始まりました。

前回の実験放送では、田中さんと私とアキバニンジャtabbyでやっていたのですが、昨日はゲストが3人も!

全体の進行はこんな感じです。

  1. オープニング
  2. 今週のそめニュース
  3. 海外のそめ(ゲスト:イケダハヤトさん)
  4. そめチャレ(ゲスト:小山典子さん)
  5. そめトーク(ゲスト:荻野健一)

「そめトーク」は毎回違うゲストをお呼びする予定。イケダさんと小山のりちゃんのコーナーは、今後も続く予定です。

イケダさんは、企業のソーシャルメディアマーケティングの支援をするトライバルメディアハウスに所属され、「日本にソーシャルメディアの風を!」というブログでについての情報発信をコンスタントにされている、まさにソーシャルメディアのプロ!

今回は、ブログとTwitterでの情報発信がもとで今の会社に転職が決まったという興味深いお話を聞けました。

また海外の事情にも詳しいということでこれから注目のメディアとして「12Seconds」というサイトを教えてもらいました。
12秒の動画を共有するというもので、YouTubeの短い版といった感じでしょうか。
140文字の気軽さが受けたTwitterのように、12秒の動画をカジュアルに共有していくという文化が広がるのかな!?


「そめチャレ」のコーナーにきてくれた小山典子さん(のりちゃん)は、演技を武器に競い合う、世界初の役者によるプロリーグアクトリーグ」の広報担当、合コンで大活躍のおもちゃ「ラブヒゲ危機一髪」のPRのために結成されたユニット「ラブヒゲガール」のメンバーとして、活躍中。今後はPR活動にソーシャルメディアを使ってチャレンジしていってもらいます。

すでにアクトリーグの試合の様子をUstreamで流したり、ラブヒゲガールがラブヒゲ危機一髪で遊ぶ様子をYoutubeにアップしたりといったことをしているということなので、より面白いアイデアを、『そめけん!』を観ている皆さんからも出してもらえるといいなぁ、と思います。

レポーターやキャンペーンガールなどのお仕事をしてきたのりちゃん、さすがにとってもかわいい! しゃべりも元気がよくて、スタジオが一気に明るくなりました!
 『そめけん!』の視聴者が○○○人超えたら、のりちゃんにラブヒゲガールの格好で出てもらおう!なんて話も出てましたので、皆さんお楽しみに^^

「そめトーク」のコーナーでは、この放送を主催しているソーシャルメディア研究会の代表荻野健一さんに、「そめけん!」を始めた背景などを語っていただきました。

荻野さんはテレビ業界での経験が長くかつ、早くから新しいメディアの活用に積極的に取り組んでこられた方で、デジハリ大学院における私の恩師でもあります。放送界とネットの世界との違い、ネットの世界における昔と今の状況など幅広い視野で、ソーシャルメディアの課題について提言していただきました。

ソーシャルメディアを使うためのルールって必要? それってどんなもの? うまく使いこなすにはどうすればいいの?というテーマは、これから『そめけん!』の放送を通して突っ込んでいきたいです。

予定通り1時間くらいの放送となりましたが、すっごく疲れました〜。

実験放送のときと違って、事前にTwitterで情報を流したりして、「身内以外も観ている」ことを意識したり、コーナー割りがあったのでその進行を気にしたりで、かなり緊張してしまいました・・・。

そのせいか、監督からは「今日は固かった」って言われちゃいました。

うーん、固かったね。自分でも思います。

でも、今録画を観てみたら自分で思ってたほどガチガチではないのでは? どうなんだろう・・・。

多分、少しずつ慣れていくに従って、もう少しゆるい感じになっていくんだと思います。ただゆるいだけでなく、親近感がわくゆるさはありつつ、役に立つ番組にしていきたいなぁ。

次回は4月13日(火)21時から。

「そめトーク」のゲストは株式会社ヒットコンテンツ研究所代表の吉田就彦さんです。

吉田さんに聞いてみたいこと、その他のコーナーで取り上げてほしいこと、昨日の放送に対するご意見など、Twitterでハッシュタグ #someken を付けて投稿してもらえるとうれしいです!

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